ラジオゾンデによる高層気象観測、豪雨予測で活躍 中国・貴州省榕江県

【新華社貴陽6月10日】中国貴州省黔東南(けんとうなん)ミャオ族トン族自治州榕江県はこのほど、ラジオゾンデ(気象観測器)から得られた気象観測データに基づき、洪水による浸水リスクのある422世帯1485人を緊急避難させ、人的被害を回避した。
同県気象局の張超(ちょう・ちょう)局長はラジオゾンデを使用した高層気象観測の重要性について「予報の結論を裏付けるだけでなく、タイムリーな修正も可能にし、県気象局の予報の精度を大幅に引き上げた」と語った。

同省気象局観測ネットワーク処の責任者、曹凱明(そう・がいめい)さんによると、ラジオゾンデ観測は、同局が増水期の監視分野で試験的に導入した革新的な取り組みの一つで、機動的で高密度な観測を柔軟に展開し、上空の温度や湿度、風のプロファイルを正確に取得できる。これにより、水蒸気の輸送や寒気・暖気の変化の特徴を分析、判断し、露場の観測データ源を充実させることで、局地的な豪雨予報の精度向上につなげている。曹さんは「貴州省の山間部において、通常の気球観測地点が希薄であることや、鉛直方向の観測データ不足といった課題を効果的に補う」と語った。

同局のラジオゾンデ緊急対応チームは最近、複数の県で高密度な上空観測を実施しており、地元が気象状況を正確に分析、判断し、迅速に予報・警報情報を発表して、段階的なサービスを科学的に展開する後押しとなっている。(記者/施銭貴)
