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 ◇交流戦 阪神2―4ロッテ(2026年5月31日 ZOZOマリン)

 2―2で迎えた8回、阪神・藤川監督が信じて送り出したモレッタが乱れた。1死後、友杉に二塁内野安打。昨季の新人王・西川にはカウント1―2と追い込んでから四球。1死一、二塁となり、打席に山口を迎えた。2回先頭で先制点の口火を切る右中間フェンス直撃の三塁打を打っている主砲に、再び深々と右中間を破られた。

 「失投なので…。野球は失敗が許されない中で、自分が失投してしまって点が入ったっていうところ。そこは素直に自分のミス」

 2敗目(2勝)を喫した右腕は肩を落とした。5月14日に出場選手登録を抹消され、リフレッシュの意味合いが強かったファーム生活を終えて27日に1軍復帰。28日の日本ハム戦では1回2奪三振の快投を見せた。石井や桐敷らが不在の今、「8回の男」に再び名乗りを上げようか――というところで、痛打を浴びた。チームも首位陥落となった。

 「内野安打の後、やっぱり攻めきれないというか…。あそこ(西川)は攻めていかなければいけないところで、引いてしまってフォアボール。それから勝負どころで甘くなるというのは、逆ですよね。攻めていくのが本来のところで、それを期待したんですけれど。また次、頑張ってもらおうと思っています」

 藤川監督が指摘したのは、1死一塁での西川の打席。投じた7球のうち、5球が外角低めだった。長打警戒で内角を攻めきれなかった配球を、山口は見ていた。決勝二塁打もカウント1―2からの外角高め。両手が伸び、バットに力が伝わるスラッガーの“危険領域”に投げ込んでしまった。

 「状態はいい。いろんなバランス、球種の使い方、ここが勝負、という場面での球種の扱い方がかみ合えば、最初の頃のように戻る。今は後手に回っている。前向きにやるということですね」

 虎将は次回へ期待したが、悩みどころだ。救援防御率3.75はリーグ5位。昨季5月終了時点の1.70との差は歴然で、今季は2試合少ないのに25失点も増えている。対策は急務。岩崎とドリスの“ダブル守護神”へバトンをつなぐ存在となるべく、次は「ゼロ」を刻む。(八木 勇磨)

〈今季敗戦の救援投手〉

☆4月5日広島(マツダ)桐敷 1―1の9回裏に登板。先頭の坂倉を三振も、続くモンテロにサヨナラ本塁打を被弾。

 ☆同8日ヤクルト(甲子園)早川 2―1でリードの6回、2死一、二塁から2連続適時打を浴びて逆転を許す。

 ☆同14日巨人(甲子園)岩崎 3―3の9回に登板。2死二塁の場面から松本に決勝打を許す。

 ☆同21日DeNA(横浜)モレッタ 5―2とリードした7回に登板も、押し出し四球を含む3四球と1安打で1死も取れずに降板。4失点の元凶に。

 ☆同22日DeNA(横浜)ドリス 6―6で迎えた8回に投入され、安打と四球で招いた2死一、二塁の場面で勝又に決勝打を献上。

 ☆5月13日ヤクルト(神宮)桐敷 2―1とリードの8回に登板も、連打を浴びてあっさり同点に。1死満塁とピンチを拡大して降板。続くモレッタが押し出し死球、犠飛で逆転を許した。