家宅捜索をおこない、押収物を運ぶ京都府警の捜査員ら(C)日刊ゲンダイ

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 やはり、義理の父親が関与していた。

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 京都府南丹市の山林で13日、行方不明になっていた市立園部小の安達結希くん(11)の遺体が見つかった事件。京都府警はきょう(16日)未明、結希くんの義理の父親で、会社員の安達優季容疑者(37)を死体遺棄容疑で逮捕した。

 15日午前7時半ごろ、京都府警が自宅にいた優季容疑者に任意同行を求め、府警亀岡署で事情を聴いたところ、本人が死体遺棄への関与を認める供述をしたという。

 事件発生から3週間が経過した今月13日、事態は急転した。園部小から約2キロ離れた雑木林で結希くんの遺体が靴を履いていない状態で発見された。

 前日、地元住民が現場付近を訪れた際、異変はなく、遺体は別の場所から運ばれた可能性があった。結希くんは3月下旬に死亡したとみられ、遺体はかなり腐敗が進んでいた。

リュック、スニーカーは後から置かれた可能性

 事件が起きたのは先月23日のこと。在校生として卒業式に出席するはずの結希くんが、忽然と姿を消した。結希くんは普段、自宅から小学校まで車で30分の道のりを母親に送り迎えしてもらっていたが、失踪当日は父親の車で学校に向かったとされる。午前8時ごろ、近くの施設の駐車場で降りた後、行方が分からなくなった、とされていた。

「当日は卒業式ということで多くの児童や保護者が同じ時間帯、学校に集まっていたが、結希くんを見た人はおらず、防犯カメラにも結希くんは写っていなかった。父親の車のドライブレコーダーに記録されていたのも、小学校付近の映像だけでした」(捜査事情通)

 失踪から6日後の29日、小学校から北西に3キロ離れた山中で突如、結希くんの通学用リュックが見つかり、さらに疑惑が深まった。

「リュックの発見場所は行方不明後、消防団が24、25、28日の3回、入念に捜索したところです。峠道のガードレールの裏側の急斜面に無造作に放置されていた。3日前に雨が降ったのにまったく濡れておらず、汚れていなかった。誰かが後から置いたとしか思えなかった。府警は捜査を攪乱させる目的があると判断し、周辺の捜索を早々に打ち切っています」(前出の捜査事情通)

 12日には結希くんが履いていた黒色のスニーカーが見つかっていたが、遺体があった地点から4キロも離れていた。靴を履かずに歩き続けることは考えにくく、このスニーカーも、後から置かれた可能性がある。スニーカーには泥などが付着しておらず、目立った汚れもなかった。長期間、どこかに保管されていたと考えられる。

 いずれも土地勘がある人物でなければ立ち入らない場所だが、もし誰かが捜査を攪乱させるためにリュックやスニーカーを置いたとしても、後で車の走行記録やスマホを調べれば、すぐに足取りが判明する稚拙な「隠蔽工作」だった。

 いったい、優季容疑者はなぜ結希くんの遺体を遺棄したのか。

 優季容疑者は、昨年12月に結希くんの母親と結婚した。元美容師の母親は東京で結希くんを出産。離婚後、地元に戻って工場で働き始め、優季容疑者と知り合った。2人はバツイチ同士の再婚だった。

 結希くんが失踪した翌24日から、「新婚旅行」を兼ねて親子3人で台湾へ行く予定だったという。家族の間で何があったのか、なぜ結希くんは命を落とさなければならなかったのか。