史上最大の48チームが参加して11月3日に開幕したU-17ワールドカップは、15日にノックアウトステージの1回戦、ラウンド32の戦いを迎える。

 U-17日本代表MF姫野誠(千葉)は、その中で1試合に先発出場、1試合に途中出場という形になった。ただ、「自分はまだまだです」と、手応えを感じている様子はない。

「もっと試合に出たいという気持ちがまずあって、ここからトーナメントになるんで、チームが勝つのがもちろん一番ですけど、自分の結果にもこだわってきたし、もっとこだわろうと思っています」(姫野)

 フィジカル的な状態に問題があるわけではない。「長い時間プレーすることがあまりないのでそこら辺だけちょっと」不安があるとは言うものの、「体のキレとかはいいですし、もっと上げられる感覚もあります」と言う。

 先発出場した第2節のU-17ニューカレドニア代表戦はチームとしての課題を露呈。0得点に終わってしまっている。左ウイングバックで先発した姫野はその責任も感じている。

「まずもっとシュートを打てば良かったと思っています。ちょっとクロスをうまく上げることにこだわってしまっていた。そうじゃなくて強引にでも打っていくところを出したいし、どんどん(シュートの足を)振っていきたいと思います」(姫野)

 同ポジションのMF瀬口大翔(神戸U-18)が2つのゴールを記録していることも刺激になっている。

「セグ(瀬口)のあのシュートはやっぱり自分も刺激になっています。練習でもあんまり観ないようなシュートでしたけど、やっぱ振らないと入らないというを観ていて感じた。しっかり頭の中に(シュートの選択肢を)入れてプレーしたい」

 元より持ち味のドリブルに関しては通用する自信も持っている。それだけに、より“ゴール”を頭に入れてのプレーを見せていきたい考えだ。

 また「ウイングバックなので」という守備面でも重要なタスクがあるのはわかっている。

「やっぱり守備は自分のマークしたやつにまずやらせない、背後を取られない。そして球際に行く、切り替え速く戦う。そしてハードワークする。普通のこと、当たり前のことを当たり前にやるというところは、目立たないところなんですけど、チームが勝つ上で大事なことだと思うんで、そこは徹底したいと思っています」

 ここから先は負ければ解散の戦い。強いチームが待っていることもわかっている。その上で姫野は、こう決意を語る。

「でも、『このチームは強い』という自信を持って大会に入ってきているんで、まず『勝つ』というところにチームとしてこだわってやっていきたいと思っています」

 まずは15日午後4時半(日本時間午後10時半)から始まるU-17南アフリカ代表戦へ。伝統あるジェフ千葉の育成組織が生み出したサイドアタッカーは、自慢のドリブルで敵陣を切り裂き、その足を「振っていく」。

(取材・文 川端暁彦)