歴史に名を残した人物は、後世に語り継がれていく間にエピソードに尾ひれが付きがちです。

歴史上、最も過大評価されているのはどの人物だと思いますか?」この質問に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。

 

Who is the most overrated person in history?

●ツタンカーメン、あるいはトゥト・アンク・アメン(そう表記もされていた)。
彼は近親相姦により生まれた子で、当時唯一18歳になれたファラオの男子だった。脊椎側弯症で足も悪く、杖をついて歩いていた。足の骨折とマラリアの感染で亡くなったと言われている。王となってから姉と結婚し、子どもは2回流産した。この少年は権力は強力だったが人生を通してずっと病気だった。そして彼のアドバイザーが彼の代わりにほとんどの決断をしたと言われている。

↑残念なことに当時のエジプト王室は異母兄弟姉妹との婚姻が多かった。最後に見たトゥトのドキュメンタリーでは、チャリオットレースで足を骨折したとのことだった。彼が名を知られているのは偉大な王だったからではなく、彼の墓が手が付けられずに見つかったからである。当時トゥームレイダー(墓荒らし)たちがあまりに多くの墓を破損したり盗んだりしていた。墓が見つかるといろいろわかるが、トゥトはたいしたことがなかったが、彼の墓が残されていたのが有名になったきっかけである。

●ガイ・フォークス
(ガイ・フォークス - Wikipedia)
彼は火薬陰謀事件(1604年)の末端にすぎず、彼自身はよく全容を知らなかった。与えられた仕事はとてもシンプルなもので失敗した。
そこで彼の知る限りの陰謀の共犯仲間全員の名前を売った。だが彼の知らない上位の物たちのほとんどは逃げおおせた。1つの仕事で3つも失敗したので、歴史に名前を書かれるに値はない。

●切り裂きジャック。
過大評価というより過剰宣伝である。彼は5人殺しただけで、シリアルキラーの元祖でもない。

●ビヨンセ。
もちろん彼女はすばらしいアーティストだと思うよ。だが、彼女を神か何かのように扱う人も多いので。

↑自分もビヨンセのファンが嫌だ。
そういうファンがいなければビヨンセは好きだし彼女は才能もある。だがファンとなると、ちょっとでもネガティブなことを聞いただけで狂い出す。

●ココ・シャネル。
最近知ったところだが、彼女はネオナチでコードネームは“Westminster”だった。第二次世界大戦のときはパリのリッツに滞在してナチ将校たちと関係を持っていた。ヒムラーやゲッベルスとも直接連絡を取る仲だった。ユダヤ人が彼女のブランドは全て取り除くようにも主張していた。

↑ハハハ。以下のリンクからココ・シャネルの「写真で見る彼女の人生」が見られるけど、1930〜1950年が完全に空白になっているのが奇妙だ。
(Coco Chanel)

↑1921年から1954年にすごいジャンプだな。

●テッド・バンディ。
(テッド・バンディ - Wikipedia)
シリアルキラーとして高い知能を持っていたと言われているが、実際はそうではなかった。法律学校でも同級生についていけなくて辞めた。平均的な知能ではあったが、他のIQの低いシリアルキラーと比べられていたに過ぎない。
そして犯罪内容も賢くなかった。女子学生宅の地下に侵入して、寝ていた女性を2人暖炉からの丸太で殴り殺したのだが、早く見つからなかった理由はそこをチェックした警察がバカで、多数の信用できる通報(元妻など)も無視したからである。

●ピタゴラス。
彼はA^2 + B^2 = C^2を1人で考えたわけではない。彼の生徒の1人が考え付いた。彼はそれを改善して証明しただけである。

↑いったいどうやって改善するんだ? 生徒はスペリングでも間違えたのかい?

↑古代の数学では、現在の数学の表記法がなかった。現代の数字は比較的最近できたものなんだ。ニュートンの1670年代の表記はすでに近代的なものである。だがそれ以前のものは無秩序だった。

●クリストファー・コロンブス。

↑完全に同意。きっとインドはまた見つけるだろう。

●うちの妹。母さん、オレだってやってるよ!


歴史的でない人も含まれていましたが、誰にでも過大評価・過小評価はあるのでしょうね。

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