華やかな美女よりも、普通の地味な女が選ばれたワケ。男が本能的に満たされたい欲望とは
恋とは、どうしてこうも難しいのだろうか。
せっかく素敵な出会いをしても、相手に「また会いたい」と思わせない限り、デートにも交際にも発展しない。
仮に、順調に駒を進められても、ある日突然別れを突き付けられることもある。
しかし一見複雑に絡み合った恋愛でも、そこには法則があり、理由がある。
どうしたら、恋のチャンスを次のステップへ持っていけるのか、一緒に学んでいこう。
今回は白金在住のお嬢様が一般女子に負けたのは何故という宿題を出していた。

食事会で出会った麻里奈は、たしかに良い子だった。可愛いし、綺麗で気立ても良い。
しかしどうしても、一歩踏み出す決意ができなかったのだ。
その理由は、僕の身勝手な理由なのかもしれない。だが、麻里奈よりも“普通の”女の子を求めてしまった。
◆
麻里奈と出会ったのは食事会だったが、彼女の内面から滲み出ている品の良い感じに、僕は強く惹かれた。
「麻里奈ちゃん白金出身なの!?わかる、品の良さがにじみ出てるもん。俺、麻里奈ちゃんみたいに清楚な子が好きなんだよね」
つい、初対面でそう本人にも言ってしまったほどだ。そして翌日、すぐに個別でLINEを送り、早速デートに誘った。
最初はあまり気にしていなかった。だがデートを進めるにつれて、どうしても麻里奈のとある部分を気にせずにはいられなくなったのだ。
可愛いし、良い子だけれど・・・。男が気になってしまった、ある感覚の違いとは
解説1:彼女の“普通”と僕の“普通”が違う・・・
初デートは、目黒にある僕のお気に入りのイタリアンにした。
決して有名店なわけでもないし、高価な店でもない。ご夫婦で営んでいる小さな店で、僕はここの雰囲気が好きでよく来ている。
「このお店、可愛いですね!初めて来ました」
麻里奈が喜んでくれたことに、一安心する。しかしこのあとから徐々に、僕は焦り始めたのだ。
「良かった、気に入ってもらえて。ここさ、素朴なんだけど美味しいからよく来るんだ。ワインとかもお手頃な物が揃っているし、好きなんだよね〜何飲む?」
「そしたら、ワイン頂こうかな♡何があるのかなぁ」
麻里奈はワインをオーダーしようとしたが、彼女が指定した銘柄の物は店になく、結局店の人が勧めてくれた別のワインを頼むことになった。

-大丈夫だったかな。
心配になりつつも、話を別の方向へと持って行く。
「麻里奈は、普段どういう所でご飯食べてるの?」
「友達と行くのは『槐樹』とか『ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー』とかかな。家族だと家が近いから、シェラトン都ホテルの『中華料理 四川』にはよく行きますね」
-おお、有名店を普段使いするんだな・・・。
「さすが麻里奈、セレクトするお店がオシャレだね〜」
そう言いながらも、もしかして高級店しか行かないタイプなのかと不安になり始めた。こうなると、カジュアルで有名でもないこの店を大好きだと言っていた自分が急に恥ずかしくなる。
「いえいえ、美味しいお店が好きなだけで、普通ですよ〜!弦太さんは?普段どういった所でお食事されることが多いんですか?」
-“普通”かぁ。
彼女の“普通”のレベルの高さに少し戸惑いつつ、麻里奈は自分で輸入関係の会社を経営していることを思い出す。
「僕は至って普通の所だよ。同期とかだとカジュアルな店が多いしね。麻里奈ちゃんって、居酒屋とか行ったことある??」
「あまり行きませんが・・・でも、中目黒にあるジンギスカンのお店とか好きです!店内は煙がすごいから良い服とかでは行けませんが、一人当たりの予算は1万円以内だし、美味しいんですよ」
きっと、僕に合わせて話してくれているのだろう。しかし僕が話してたコスパの良さと彼女の感覚は多少ズレている。
「麻里奈は今白金だったよね?実家?」
「そうです。親のマンションですが、私は両親とは別の階に住んでいるんです。弦太さんは、学芸大でしたよね?住みやすそう」
-相当なお嬢だなぁ。
僕は至って普通の家庭出身だ。小学校から高校まで公立だし、大学だって国立だ。だから生まれも育ちも白金で、苦労していなさそうな麻里奈に対し、少しだけ引け目を感じ始めていた。
それでも、性格も良くて可愛い麻里奈と向き合おう。そう思ったのだ。
それなのに、最終的に弦太がさじを投げたのはナゼ?
解説2:釣り合う自信がない・・・くだらない男のプライドで自爆
2回目のデートは、麻里奈が好きそうな『オステリア バル リ.カーリカ』にした。予約が取れない有名店だし、きっと喜んでくれるだろう、と思ったのだ。
「わ〜このお店、来たかったんです!!来れて嬉しい♡」
案の定喜んでくれた麻里奈を見て、ホッと胸を撫で下ろす。しかし、僕のデートに使えそうな有名店の手持ちカードはかなり少ない。ここを使ってしまったら、次はどこへ行こうか悩むところだ。
そんな不安を抱きながら、デートは始まった。

「麻里奈は週末とか何してるの?」
「最近はゴルフにハマっていて。親と行ったり、友達と行ったりしてます。弦太さんはゴルフはしますか?」
「いや、ゴルフは苦手で。ご両親もゴルフするんだ?でも親御さんと一緒にできる趣味っていいよね! 」
ご両親と麻里奈が優雅にゴルフを楽しむ様子が容易に想像できる。僕の頭の中では、三人がキラキラと輝いており、それはまるで東京の勝ち組そのものだった。
「そう言えば、今年のゴールデンウィークは10連休もありますよね!弦太さんは、何か予定ありますか?」
「いや、まだ何も考えてないけど、せっかくだからどこか行きたいよね。でも何処へ行くにも高いしなぁ〜。麻里奈は何をするの?」
「大好きなパリに行きたいなぁと思っているんですが、私もまだ予定は未定です」
-っぽいなぁ。
ヨーロッパと聞いて、妙に納得してしまった。あまりにもピッタリだったし、きっと何度も行っているに違いない。僕の旅行と言えば近場のグアムや沖縄などばかり。
麻里奈と経験値の差は歴然だった。
「そしたら、国内で何か楽しい事しようよ!」
思い切ってそう提案してみたものの、そんな発言をしたことをすぐに後悔した。僕が考えられる旅行なんて、麻里奈にとってはチープなものでしかないだろう。
「私、実は国内旅行あまり行かないから行ってみたい!!楽しみですね♡」
-だって、海外しか行かないもんね?
話を聞けば聞くほど、みじめになってきた。年収も僕より高そうで、かつ育ちも良い麻里奈。
いくら一生懸命働いても、彼女の“普通”レベルの暮らしができるような年収を稼げる訳でもないし、今の会社にいる限りその可能性はゼロだ。
男には、くだらないプライドがある。
自分より経験値が高かったり、あまりにもレベルが高い子がいると、自分の面目を保つために、本能的に“負けたくない”と避けてしまう傾向がある。
だから僕は結果として、自尊心を保てるような、“普通”の女の子を選んだのだ。
至って普通の女の子である彼女は、何をしても喜んでくれる。旅行も国内旅行で嬉しそうにしてくれるし、店選びだって気を使わなくていい。僕の狭い部屋に呼んで引かれることもない。
麻里奈は、僕には一生釣りあわなさそうだ。そもそも、お互いの“普通”の価値観が違いすぎるし、常に彼女の方が上にいる。
そう思い、僕は勝手に自爆したのだった。
▶NEXT:3月23日 土曜更新予定
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