ベンゼマ(右)を公の場で批判したリネカー(左)にはスペイン・メディアからのしっぺ返しが待っていた。 (C) Getty Images

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 元イングランド代表のガリー・リネカーは、現地時間10月17日に行なわれたチャンピオンズ・リーグのトッテナム戦で決定機を逸したレアル・マドリーのカリム・ベンゼマを痛烈に批判した。これを受けてスペイン紙『マルカ』が、リネカーの現役時代を引き合いに皮肉を綴った。
 
 現在は英国メディア『BBC』の解説者も務めているリネカーは、トッテナム戦の最中に自身のツイッターで、「少し過大評価されているのは私か、ベンゼマか? マドリーのような強いチームで毎試合ゴールを決めるのは、何ら特別ではない。そこそこできるのと、素晴らしいのは別だ」と、2009年からマドリーでプレーするフランス代表FWに手厳しいコメントを突きつけた。
 
 このツイートを伝え聞いたR・マドリーの指揮官であるジネディーヌ・ジダンは、「サッカーを知る人がそのようなことを言うのは恥ずべきことだ」と苦言を呈し、同胞でもあるベンゼマを擁護した。
 
「私にとってカリムはベストの選手だ。彼は60ゴールを決めるわけじゃない。だが、25から30ゴールを決め、さらに30から40ゴールをお膳立てしてくれる」
 
 このジダン発言を受けたリネカーは、22日にベンゼマに関するツイートを続けた。トッテナムOBでもある同氏は、ハリー・ケインを称賛しつつ、「ジダンがベンゼマをベストと考えているおかげで、R・マドリーはケインを引き抜くことはなさそうだ」と、ジダンに“反論”。さらに、同日に行なわれたエイバル戦(リーガ9節)で、途中出場だったベンゼマがアシストを記録したことにも、「見事なアシスト。ジダンがベンチスタートにした理由が理解し難いね」と、笑顔の絵文字つきで皮肉った。
 
 この一連の掛け合いに反応したマルカ紙は、現地時間10月24日に「リネカーのプレーはどうだったのか?」という記事を掲載。レスター、エバートン、バルセロナ、トッテナム、名古屋グランパスエイトに所属したリネカーの現役時代について振り返っている。
 
 マルカ紙のデータでは、リネカーの通算成績は567試合・281得点で、1試合平均0.49得点という数字。また、イングランド代表では80キャップで48得点をマーク。1987年2月18日のスペインとの親善試合では4ゴールを記録し、1986-87シーズンのR・マドリーとのクラシコ(リーガ25節)ではハットトリックも記録していた。
 
 それだけにリネカーがサッカー史に名を残したストライカーだったことは明確だ。しかしマルカ紙は、元イングランド代表FWが、「歴史を変えたかもしれない失敗を犯した」とも指摘している。
 
 同紙が指摘したのは、ディエゴ・マラドーナの「神の手」と「5人抜き」で有名な1986年ワールドカップ準々決勝のアルゼンチン戦のことだ。
 
 マラドーナの2得点で先行されたなかで、リネカーは反撃の狼煙となる1点を挙げるも、終了間際のビッグチャンスで同点弾を決めることはできず……。自身は6ゴールで大会得点王に輝いたが、イングランドはベスト8敗退の憂き目に遭った。
 
 マルカ紙はこの場面について、「彼はイングランドのサッカー史に名を残すに迫ったが、今の彼がSNSでベンゼマに求めている決定力を欠いた」と記している。
 
 リネカーはこの記事を伝える同紙のツイートを引用したうえで、「過大評価だ」とコメント。マルカ紙は「反論してきた! 冗談で批判に返してきたね」と絵文字つきで突き返している。
 
 はたして、マルカ紙を含む(?)、R・マドリー陣営とリネカーの舌戦はいつ終わるのだろうか?