仕事がはかどる「通勤時間」活用術

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経営者300人以上を取材し、日本の社長の実像に迫る國貞文隆氏とシリーズ50万部『100円のコーラを1000円で売る方法』の著者・永井孝尚氏が語り下ろす最強のタイムマネジメント。今日からできる「賢者の知恵」が満載!

■永井さんからのアドバイス

私は満員電車に乗るのが嫌で朝時間の活用を始めたわけだが、座って通勤することはとても重要だ。立っていれば本や新聞を読むことぐらいしかできないが、座っていればオフィスにいるかのごとく何でもできてしまう。

私は電車の中にパソコンを持ち込んでいるのでメールチェックもするし、会議の資料もつくる。ネットで調べ物もできる。まさにオフィスと同じ状況だ。通勤中にすでに仕事が始まっているとも言えるだろう。私は6時15分の電車に乗っているが、20分遅い電車だともう座れない。朝から消耗した状態で働くか、充実した通勤時間を過ごして準備万端の状態で仕事に取り掛かるか。あなたであればどちらを選ぶだろうか。

■國貞さんからのアドバイス

伊藤忠商事の丹羽宇一郎元会長は電車通勤をしていたが、それは稀有な例だ。社長たち、特に上場企業の社長となれば、基本的にハイヤーに乗らなければいけない。何かトラブルが発生したときに連絡が取れなければ事態がさらに悪化する可能性もあるからだ。そのために運動量が減ってしまったと嘆く社長も多い。

さて、その通勤中に何をするかというと、まずは1日のシミュレーションを行う。やるべき仕事を整理し、どのように臨むかを考えるのだ。それだけで、実際仕事に取り掛かったときの進み方は変わってくる。

もちろん情報収集も行う。だが、日本の朝のニュースは見ないほうがよい。朝の時点で放送されるニュースは昨日のものだからである。リクシルの藤森社長が言っていたことだが、日経新聞はもちろん読むが、それだけでは遅い、というのだ。日本の朝刊は海外ニュースに弱い。夕刊であれば市場の動きも入ってくるが、情報化社会では後れをとってしまう。つまり、朝の海外のニュースにこそ目を向けるべきなのだ。スマホが相当浸透している現在であるから、ビジネスマンはブルームバーグのニュースを聞けばよい。無料で視聴できるにもかかわらず上質なニュースソースとなる。

日経新聞は熟読するのではなく見出しだけ確認し、あとは海外のニュースを仕入れるのだ。ほかには通勤中にメールチェックを一通り済ませておくのもいいだろう。少し変わったところでは、これもとある社長の話だが、通勤中にエッセイ集を読む、というのもある。小説と違い、エッセイは短時間で読み終えることができるという利点がある。しかしそれだけではない。エッセイの内容そのものではなく、著者の視点を学ぶことで、それを1日の仕事に生かそうということであった。これには私も感心させられたのを覚えている。

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國貞文隆
1971年生まれ。東洋経済新報社記者を経て、コンデナスト・ジャパンへ。「GQ」の編集者としてビジネス記事を担当。著書に『やはり、肉好きな男は出世する』。
 
永井孝尚
1984年、日本IBM入社。2013年、独立。多摩大学大学院・客員教授。著書に『100円のコーラを1000円で売る方法 1〜3』『残業3時間を朝30分で片づける仕事術』。
 

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(唐仁原俊博=構成 小倉和徳(國定氏)、岡本 凛(永井氏)=写真)