青い哺乳類はいないって本当?
青い鳥や青い虫、青い爬虫類はいるのに、青い哺乳類はいないと言われたら、あなたは信じますか?
「いや、マンドリルの鼻やお尻は青いじゃないか」と思うかもしれません。でも、そこにあるのは本当の青ではありません。哺乳類の毛や皮膚の色は主にメラニンという色素で決まっていて、黒や茶色、赤みのある色は作れても、青そのものを生み出す仕組みは持っていないのです。
IFLSが伝えています。
青く見えるのは構造色とティンダル効果
マンドリルの顔や一部のサルの皮膚が青く見えるのは、色素ではなく光の作用です。皮膚の内部にある微細な構造が光を散乱させ、その結果として青く見えます。これは構造色と呼ばれる現象で、色そのものを持っているのではなく、光の反射や干渉によって色が生まれている状態です。
さらに関係しているのがティンダル効果です。空が青く見える理由と同じで、光のうち短い波長が散乱されることで青が強調されます。青い目を持つ人間も、実は青い色素を持っているわけではなく、この光の散乱によって青く見えているにすぎません。
つまり、私たちが「青い」と認識しているものの多くは、そこに実体として青があるわけではなく、光がつくり出した現象なのです。
青は進化が残さなかった色だった
ではなぜ哺乳類は、青い色素を進化させなかったのでしょうか。答えはシンプルで、その必要がなかったからです。
自然界では、体を隠すための茶色や黒、仲間を認識するための限られた色があれば十分でした。進化は常に生き残るのに役立つものだけを残します。青を作る仕組みは、生存上のメリットに対してコストが見合わなかったため、哺乳類の体には組み込まれなかったと考えられています。
ところで、山で目立つ色といえば青だと言われることがあります。たとえばブルーシートのような鮮やかな青は、自然界ではむしろ非常に目立つ色です。そのため遭難時には発見されやすいとも言われています。
つまり本来は隠れるために不要だった色が、状況を変えれば見つけてもらうための色にもなるということ。青という色は、ただ存在しないのではなく、使われる場面が違っただけなのかもしれません。
Source: IFLS

