1時間以上も変なクレーマーに捕まっていた!!


【漫画】本編を読む

日本の接客現場では「お客様は神様」という考え方が根強く、それが不条理な関係を生み出している。百貨店アパレル業界で約10年の経験を持つゆき蔵(@yuki_zo_08)さんが描く『戦慄のクレーマー〜歪んだ正義感〜』は、まさにその闇を凝縮した物語だ。フォロワーの体験をベースに再構成された本作には、幽霊よりも恐ろしい人間の「正義」が描かれている。

■善意という名の暴力

デパートで勤務する販売スタッフが怯えるものとは…?


戦慄のクレーマー〜歪んだ正義感〜P002


戦慄のクレーマー〜歪んだ正義感〜P003


ある日、販売スタッフが隣の店で目撃したのは、怒鳴ることなく店長を平謝りさせる客の姿だった。その内容は「婦人服売り場で子ども服を売るのは無神経」というもの。客は「不妊に悩む夫婦の割合を知っているか」「5、6組に1組は悩んでいる。このデパート内にもすでにいるはずだ」と、統計を持ち出して1時間以上もこんこんと説教を続けていた。

ゆき蔵さんによれば、百貨店では感情的ではない「冷静なクレーム」が多い傾向にあるという。しかし、冷静だからといって穏便に済むわけではなく、むしろおおごとになることが多い。本人にとってはあくまで「善意からの忠告」であるため、終わりが見えず、受ける側にとっては精神的に非常に追い詰められる。

■笑顔の裏に隠された接客業の闇

ゆき蔵さんは自身の経験を振り返り「有効期限切れの割引券を使わせろと脅されたこともある」と語る。日本のサービス過剰な環境が「客が上」という歪んだ図式を助長し、理不尽なクレーマーを増長させている側面は否定できない。

きらびやかな百貨店の裏側で、販売員たちが直面する女社会の闇や、歪んだ正義感の恐怖。これから暑くなっていく季節に背筋が凍るような思いをしたい人にとって、本作は最高の「実録ホラー」となるだろう。すべて事実をベースに描かれたリアリティあふれる展開を、ぜひその目で確かめてほしい。

取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。