「子どもも大人も4月は疲れるもの」 帰宅したわが子には「お疲れ」の一言を いつも以上にわがままや甘えを受け止めてあげて
新年度が始まった。入学やクラス替えに伴い新たな環境・場所で生活が始まる4月は、子どもだけでなく見守る大人も気疲れする。島根県内の学校でスクールカウンセラーを務める臨床心理士・公認心理師の小林亮輔さん(45)は「子どもも大人も『4月は疲れるもの』と知り、疲れから来るわがままやいらいらを許すことが大切」と説く。
【写真】ゲームで気分転換も大切、でも食事や睡眠をしっかりとって疲労回復を優先して
わが子が新たな環境になじめるのかどうか、不安や心配になるのは「子どもを見守る大人として当然のこと」と小林さん。とはいえ子どもが困らないように、大人が先回りして不安の芽を摘み取り過ぎるのも良くない。「子どもにとって大変な経験は成長の糧にもなり、長い目で見れば大事。大人は事後的な対応を重視してほしい」と説く。
帰ってきたら「お疲れ」と労をねぎらい、いつも以上にわがままを言ったり甘えたりする様子を受け止めよう。そして、たわいもない話を普段より多めにする▽一緒に家事や遊びをして時間を共有する▽普段より少し早く寝かせる―など、「特別な何か」より「普段の日常生活を少し工夫することで、疲れた心を回復できる」と小林さんはアドバイスする。
大人も余裕がないと叱ったり怒ったりしてしまうこともあるが「子どものわがままを許すのと同じで、怒ってしまう自分を許すことも大切」と呼びかける。
注意したいのはデジタル機器との付き合い方。小林さんは「疲れを一時的にまひさせられるが、疲労自体は消せない」。テレビやゲームで気分転換するのはいいが、食事や睡眠を重視し疲れを回復させたい。
子どもの元気を測るバロメーターは「食事」と「睡眠」。表情や態度、発言がいつもと違っていても、普段通り食べ、眠れるなら心配し過ぎなくても大丈夫。寝付きが悪い▽1人で寝ていたのに一緒に寝たがる▽夜中に起きてしまう▽食べる量が減る▽食欲がない―といった変化が1週間以上続かないか、注意深く観察する必要がある。
小林さんは「家は『回復の場』。親子で一緒に過ごす時間を大切にし、少しずつ新たな生活に慣れていこう」と呼びかける。
