「LINEをマメにくれるのは、好きだから?」連絡頻度と男の本気度の関係とは
今週のテーマは「良い雰囲気で進んでいたのに、急に男が返信をしなくなった理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:「あれは何だったの…?」初デートでキスまでしたのに、既読スルーをする男の心理とは

昼休みにスマホを見ると、菜々からのLINEが入っていた。
でも僕は大学の同期と遊ぶ日程を決めるLINEだけ返信をし、スマホを置いた。
しばらく、菜々からのメッセージに返信していない。既読のまま、放置中だ。
「どうしようかな…」
軽い気持ちで遊び始めた当初は、「いい子だな」と思っていた。だからLINEだけではなく、DMでのやり取りも何度もした。
しかし仲良くなればなるほど…いや、時間が経つほど、僕は彼女への気持ちがどんどん冷めていってしまったのだ。
A1:ちょっかいをかけたい時にDMをしていた。
菜々は最初、仲良しグループのうちの一人だった。僕の前の会社の同期が昔からつるんでいる男女混合のグループがあり、そこに春くらいにBBQに呼んでもらったのがキッカケだった。
しかし当時僕には彼女がいたため、誰に対しても興味がなかった。
でも6月になり彼女と別れることになり、いきなりフリーになった僕。半同棲もしていたため、ショックはかなり大きかった。
そんなタイミングで会に参加したとき、菜々がとても励ましてくれた。
「義樹、別れたの?」
「そうなんだよー。何度経験しても、別れって凹むものだね」
「慣れないよね…ドンマイ。でも義樹なら、すぐに新しい彼女ができるでしょ」
ずっと隣に座って励ましてくれた菜々の優しさに、この時は救われた。
飲み足りなかった僕は「もう1軒行かない?」と誘い、この日初めて、菜々と二人で飲むことになった。

二人で流れ着いた恵比寿のバーを出たのは、25時を過ぎていた。
帰りのエレベーターに二人で乗り込むと、お互いに一瞬無言になり空気が“シン”と止まった。僕が弱っていたせいか酒のせいなのか…、気がついた時には、口付けを交わしていた。
ただ扉が開き、すぐに冷静になった僕たち。
「あ…ごめん」
「いや、こちらこそ」
微妙な気まずい空気を抱えたまま、外へ出る。
慌てて帰ろうとする菜々の後ろ姿からは恥じらいが感じられ、その姿に愛おしさを感じるとともに責任感も芽生え、思わずその後ろ姿に向かってこう叫んでいた。
「菜々、ごめん。でも適当な流れとかじゃないから。改めて、ちゃんとご飯行こう」
そしてこの一週間後、二人で目黒のビストロへ食事に行くことになった。

デート当日、僕は乾杯直後に菜々に謝った。
「この前はごめん。なんか変なことして」
別れたばかりで、僕自身も弱っていたし、菜々の好意に甘えて、酔った勢いもあり最低だったと思う。
しかし菜々は、明るく受け流してくれた。
「やめてよ、こんな所で。しかも別に嫌でもなかったし、義樹は悪いことしてないんだから」
「え、本当に?大丈夫だった?」
「うん。いいよ、もう」
「そっか、良かった。変なことしちゃったかなと思って反省していて」
「別に嫌じゃなかったし…酔っていたとはいえ、嫌いな人とは“あんなこと”しないでしょ」
この言葉を聞いて、菜々が本当に怒っていないとわかり、安堵した。それと当時に、「ん?俺のこと、ナシじゃないってこと?」と、ほのかな期待が胸中をかすめる。
― まぁ向こうは、ただの友達と思っているんだろうな。
そう思いながらも食事を進めてみる。
「義樹ってさ、人たらしだよね」
「そう?菜々もじゃない?」
「私はそんなことないよ」
そして話しているうちに、すっかりいつも通りの関係に戻れた僕たち。その空気感に安心していると、菜々が僕の顔を急に覗き込んできた。
「義樹、今はもう彼女作る気ないの?」
正直、今はどちらでも良い。別に新しく彼女を作ってもいいし、作らなくてもいい。そんな曖昧な感じだ。僕自身も答えは出ていない。
「うーん。そんなにすぐに作ったら、前の彼女に申し訳ないなと思って」
「どんだけいいやつなんだよ」
この日は、そんな会話をして解散となった。
ただこの日を境に、僕は菜々と頻繁に連絡を取り合うようになった。LINEのやり取りもするけれど、暇な時はインスタのDMもし合った。
嫌いな子と、ここまでやり取りはしない。
でも、連絡頻度が高いから好きとも限らない。
僕は、DMをしたりインスタのストーリーにリアクションをしていたが、そこに深い意味はなかった。
A2:返事が早すぎるのも、怖い。
食事へ行って以降、菜々と連絡を取り合う頻度が増えたが、内容は、たわいもないことばかりだった。
― Yoshi:おはよ〜。この動画見て、面白いから。
― 菜々:本当だ、何これ。
例えば、寝る前に見つけた面白い動画を送ったり、「今日何を食べた」という報告をしたり…。正直、大本命の彼女なら「これ送ったら鬱陶しいと思われるかな?」と躊躇するような、些細な日常のやり取りだ。
しかし菜々は、全部に反応してくれるし、どんなネタも拾ってくれる。
そして何よりも驚くのが、毎回、信じられないくらいに返信が早い。

返信がすぐもらえるのは嬉しい。それに菜々は、SNSマーケティングという仕事柄、スピーディーな返信を心がけているのかもしれない。
しかしこちらが「返信まだかな」などモヤモヤする隙は1mmもないし、考える間もないくらいにすぐに返事が来る。
むしろ早過ぎて、色気がない。
そして段々、圧も強くなってきた。
僕が、菜々が投稿していたレストランのストーリーに対して「美味しそう!」と反応すると、「いつ行く?」と菜々からすぐに返事が来た。
― これって、勘違いさせているのかな…。
そう思ったものの、菜々も僕に対して同じように、LINEの暇つぶしの相手かライトな関係と捉えているのかもしれない。
菜々からは何度も「いつ行く?」と来たので断りづらくもなり、僕はもう一度、食事へ行くことにした。

「お店、ここで良かった?」
「もちろん。俺より菜々のほうがグルメ偏差値高いから、助かる」
言葉通りの意味だった。といっても、本命の彼女が相手だったら、僕も必死に店を探すだろう。
「菜々って、返信のスピード早いよね。そんな無理して返さなくてもいいからね?仕事もあるだろうし、俺の送る内容、しょうもないものも多いし」
「うん。無理はしてないよ。私、アイコンの上に数字が溜まっているのが許せなくて。すぐに返したいんだよね」
「菜々は仕事ができますね〜」
「いえいえ、義樹さんほどでは」
菜々は仕事が相当できるのだろう。それゆえ、返事も早いしこうやって店の手配もテキパキできる。
それは人として素晴らしいことだけれど、曖昧な関係の時に、スピード感を持って挑まれると圧が感じて身構えてしまう。
この日、菜々は僕と先に進める気満々だったようで、店を出ても「帰りたくない」オーラを発している。2軒目まで行ったのに、まだ一緒に飲みたそうにしている。
「菜々、もう1軒行く?」
そう聞いてみると、かなり食い気味に来た菜々。
「うん!行く!!」
こうして3軒目に来ても、まだ帰る気配がない。結局深夜に解散となったけれど、この時の僕の気持ちは“もうお腹いっぱい”だった。
◆
LINEのラリーが続くとか、インスタのDMのやり取りがあるとか、ストーリーに反応するとか。
正直なところ、これらの事実に対して男性はそこまで深く考えてはいないと思う。
もちろん、まったく興味のない女性に対してはそんなことはしない。
ただちょっと時間がある時に、最近ちょっと気になっている女性にちょっかいをかけるくらいの感覚だろう。
特にLINEのラリーが続くかどうかは重要ではない。会った時に話せば良いし、むしろ会った時の話のネタにしたいことも多い。
既読スルーは論外だし相手にされていないけれど、女性のほうからガツガツ連絡が来ると、引いてしまう。進むはずだったチャンスも、潰すことになると思う。
― 相当がっついてるな…。もう少し、ゆっくり進めたかったんだけどな。
そう思いながら、僕は酔いを醒ましながら夜の街を歩いて帰った。
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