亀田製菓【公式】Xより

写真拡大

中東情勢の影響で、原油や「ナフサ」などを原料とする印刷インクなどの調達が不安定になっている。ナフサショックは食料品以外にも及んでおり、この夏は値上げラッシュになるかもしれない。

このところ食料品の値上げが相次いでいる。ミツカンは6月1日から納豆全19品目を最大20%値上げ。原材料の大豆やタレに加え、ナフサ高騰でトレー・フィルムなどの包装資材が上昇したことが理由だ。日清ヨークは7月1日納品分から「ピルクル400」など10品目で3~8%値上げ。こちらも包装資材の高騰が理由となっている。亀田製菓は6月から順次、「ぽたぽた焼」や「ソフトサラダ」など10品目について値上げや内容量を減らす実質値上げを行う。人件費や物流費、さらにサラダ油などの原材料、包装資材などのコスト増が要因としている。

「帝国データバンクの調査では食品値上げの要因に『包装・資材』を挙げる企業は4月時点で69.9%。前年同月の60.2%から上がっています。素材コストは、数カ月遅れで小売価格に反映されるので、夏以降、ナフサ不足による食料品の値上げラッシュの可能性があるといわれます」(全国紙記者)

また最近、洋菓子店では保冷剤の有料化に踏み切る店が増加している。保冷剤にはナフサが使われており、4月の時点で業者から「保冷剤が入荷できなくなるかもしれない」との連絡があったという。これから暑くなる時期にケーキなどを入れた箱に保冷剤を入れないわけにはいかず、それぞれの店はこれまで無料だったところを有料にする、あるいは保冷剤や保冷バッグの持参を呼びかけるなどの対応を迫られた。

保冷剤は夏の冷感グッズにも使用されているが、首周りを冷やすネッククーラーを作っているメーカーによると、外側の素材がナフサ不足で高騰。加えて、中身をゲル状にするためのポリマーも影響を受けており、今後、供給不足になる可能性があるという。夏場は熱中症対策が必要なだけに心配なところだ。

ほかに任天堂は25日から日本国内の「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ・ツー)」の販売価格を5万9980円とし1万円値上げすると発表。主要部品の半導体メモリー価格などの高騰がその理由。第一三共ヘルスケアは市販の胃腸薬など計19品を6月1日出荷分から値上げ。理由は原材料や包装資材の価格高騰という。また住宅業界ではナフサ不足により深刻な資材不足と価格上昇、工期遅延が起きているといわれる。

各方面で続出する値上げ。今年の夏は厳しい夏になりそうだ。