5月9日の試合で負傷した三笘。早期の回復を祈りたい。(C)Getty Images

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「これで日本のワールドカップ優勝はなくなった」

 三笘薫負傷の衝撃ニュースを初めて聞いた瞬間、直感的にそう思った。ワールドカップでの日本の躍進を願いながらも、心に広がるのは喪失感だ。

 森保ジャパンが北中米ワールドカップで頂点に立つためには“2大キーマン”の活躍が不可欠。“三笘と鎌田大地”が揃って初めて「世界制覇」が見えてくると踏んでいた。しかし、そのひとりがメンバー発表6日前というタイミングで怪我に倒れ、いわゆる前提が崩れてしまった。

 正直、絶望感しかない。実際、森保一監督も「軽傷ではないと聞いています」と言っている。たとえメンバーに選ばれたとしても、ワールドカップでのフル稼働はまず無理だろう。

 パスとドリブルを巧みに使い分け、フィニッシュにも絡む三笘はやはり特別なタレントだ。試合の流れを読み、抜群のカウンターから崩し役とフィニッシャーの両方を担い決勝点を決めたイングランド戦の活躍が、その存在価値を物語っている。
 
 別に“三笘信者”ではない。世界最高峰のプレミアリーグ、しかも在籍クラブで主力級としてプレーしているからこそキーマンだと捉えている。

 三笘負傷でショックを受けているのは、私だけではないはずだ。とはいえ、この現実から目を背けることはできない。4年に一度の大舞台はすぐそこまで迫ってきている。メンバー選考を含め、森保監督はどんな決断を下すのか。その一手が、日本の命運を左右する。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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