イタリアのサッカーが勝てなくなったのは教育に問題あり? デル・ピエロが語る教育論「過保護になりすぎたり、子供に指示しすぎるべきではない」
2026W杯欧州予選プレイオフ決勝でボスニア・ヘルツェゴビナに敗れ、3大会連続でW杯出場を逃したイタリア代表。かつてはサッカー界を代表する強豪国だったが、なぜこうなってしまったのか。そして再び浮上するには何が必要なのか。
イタリアサッカー界のレジェンドであるアレッサンドロ・デル・ピエロ氏はサッカー界だけでなく、イタリアの教育システムそのものに問題があると主張している。これは1つの子育て論であり、他国も考えるべき内容かもしれない。
「親が喜ぶ瞬間とは、子供が良い選択をした時だ。しかし過保護になりすぎたり、子供に指示しすぎるべきではないと思う。これは今の若者文化に反映されている。我々親世代が子供たちに何をすべきか指示しすぎていて、若者の創造性を殺してしまっているのだ。あまりにも厳格に指示を与えすぎると、子供たちはそのやり方しか知らないまま育つ。そのシステムの中では成長するが、そこから抜け出すとすぐにミスをし、ダメとのレッテルを貼られる。それではダメだ。若者が下手なのではなく、1つのことしか教えてもらっていないことが問題なのだ」
「自分で問題を解決する方法を教えられていない。他の国でこんな問題は存在しないと思う。例えばアメリカなら『◯◯することを禁じる』といった話はない。私が子供の頃、最大の喜びは友達に挑戦することだった。それは自分自身に挑戦することにも繋がる。昔はテレビゲームにもお金がかかったものだから、友達との対戦を大切にしていたものだ」『Calciomercato』より)。
これはイタリア以外の国にも当てはまる話かもしれない。サッカー界でも自由な発想でプレイする選手は減少傾向にあり、システムにこだわりすぎているところもあるか。教育から見直していくのは時間がかかるが、今のシステムではイタリアからかつてのファンタジスタと呼ばれるタイプは出てこないのだろう。
