地方自治法違反、有印私文書偽造・同行使で起訴された前伊東市長・田久保眞紀被告(56)。

写真拡大

 伊東市のジャンヌ・ダルクもついに年貢の納めどきか──。

【写真】「学長のニセ印鑑を業者に発注し...」東洋大学の”ホンモノ”の卒業証明書、“推し色”のフリルバッグを持って登庁する被告ほか

 昨年、"学歴詐称疑惑"を理由に2度の不信任決議を受けた前伊東市長・田久保眞紀被告(56)。市の広報誌では「東洋大学法学部卒業」と紹介されていたが、実際には除籍だったことが判明している。

 田久保被告はこれまで8つの事件で刑事告発され、静岡県警はことし1月末から被告の任意聴取を行なっていた。家宅捜索を経て2月に地方自治法違反、3月に有印私文書偽造・同行使の疑いで書類送検。その後、静岡地検がそれぞれの罪で在宅起訴することを決めた。

 被告はかつて取材班に「(卒業証書の真贋について)深掘りする気はない。せんなきゴシップネタ」と説明していた。地元紙記者の解説。

「捜査段階から起訴に至るまで、田久保被告、そして代理人弁護士は『(告発内容は)犯罪の構成要件には該当しない』という姿勢を貫いてきた。

 結局、弁護士事務所の金庫で保管されているという "卒業証書らしきもの"は、最後まで提出されませんでした。県警は被告の母親の『卒業していない認識だった』という証言や、電子機器などの押収物などを証拠として積み重ね、"クロ"と判断した。

 地方自治法による起訴はかなりまれなケースであることから、田久保被告の行いが悪質なものだったと判断された可能性もある」

 田久保被告は百条委員会などで「2025年6月28日に大学へ確認しにいくまで、卒業していない(除籍になっていた)事実を知らなかった」と繰り返し主張していた。しかし──。

ニセのはんこで"証書"を作成し…

「地検は田久保被告が当選後、"自ら"証書を偽造したと見ています。彼女の当選後、伊東市の幹部職員は全国市長会への経歴報告などの事務手続きの一環として、卒業証書の提出を求めました。被告はこの頃、学歴を偽ろうと考えたとみられます。

 起訴状などによれば、ネットを経由して業者に『文学博士(教授名)之印』という学長名の印鑑と、『法学博士(教授名)之印』という法学部長の名前が刻まれた印鑑の2つを発注。

 被告は市長に就任し、偽造した卒業証書を正副議長などに見せた6月4日までのあいだに、自宅やその周辺で証書に卒業者として自身の名前を書き、発注した偽の印鑑を使って偽造したとされています。

 業者が作成した印鑑が、当時の大学長印とは肩書きや書体が異なっていたことなどから偽物と判断されたようです。

 また関連して、昨年8月13日の百条委員会において『6月28日に除籍を知った』旨の発言したことも虚偽だと指摘されています」(同前)

 起訴内容が事実だとすると、田久保被告の主張は根底から覆ることになる。奥の手とみられていた"証書"も、偽物である可能性が高まってきた。別の社会部記者によれば、「証書は現在も弁護人の手元にある。検察の動き次第で法廷に証拠として提出される可能性もある」という。

 被告が何度も「(証書は)本物だと思っています」と言ってきただけに、伊東市民も呆れかえっている。かつて熱心な支援者はこう明かす。

「損害賠償請求の可能性も」

「落選後、お世話になった人たちへの謝罪も、お礼の言葉もなかった。もちろん、支援者全員に対してじゃないですけど、少なくとも私にはなかった。結局、自分のことしか考えていない女性なんだなと思いました。いま、彼女の周りに残っているのはメガソーラー関係者くらいじゃないでしょうか。人として見限られてしまったんですよ。しかし自ら偽造とは……思ったより悪質でしたね」

 現職の伊東市議も、

「偽装は初めから分かっていたこと。それが明らかになったというだけの話ですので。周りの市議も、みなさん私と同じ気持ちです。前橋市長の件を引き合いに出すと、田久保さんは"自分は悪くない"という感覚が強すぎる。

 前橋市長は、きちんと非を認めて支援者に謝り、再選した。一方、田久保さんは周りの責任にするような動きばかりしてきた。ただの嘘つきですよ」

 などと憤りを隠せない様子だった。さらにこれまでの田久保被告による"税金のムダ遣い"についてもこう言及する。

「田久保さんの不信任決議に対抗して議会を解散したことにともなう市議選と、失職による出直し選挙の費用は約1億円。市政を停滞させたことも考えると損失は計り知れない。伊東市はもし被告に有罪判決が下れば、損害賠償請求をすることも考えています。

 いくらお金を回収できるかは問題ではありません。巻き込まれた市民に、誠意を見せるという観点でもそういう対応はしなければいけない」

"怪文書"が出回ったことに端を発した"学歴詐称疑惑"の浮上から、まもなく1年。田久保被告の今後は司法に、その判断が委ねられることになった。

「まだ起訴されていないものに関して、市政に関わった事案については追起訴などになる可能性がある。中には"便乗"して告発されたものもあるため、すべて立件とはいかないかもれないが、当局はとことん追及するつもりです」(前出・地元紙記者)

 嘘の上塗りに加え、証書の偽造までしていたとなれば弁明の余地はなさそうだ。

「NEWSポストセブン」では、情報・タレコミを募集しています。情報提供フォームまたは、下記の「公式X」のDMまで情報をお寄せください。

・情報提供フォーム:https://www.news-postseven.com/information

XのDMは@news_postsevenまでお送りください!