日本と戦うエクアドル代表にも…「国籍に問題があった」5名の選手

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27日に日本代表と対戦するエクアドル代表チーム。冬に行われるワールドカップにも出場することが知られているが、その一方で「参加資格を剥奪されるかもしれない」トラブルも抱えている。

今回はそのような「国籍を偽装したかもしれない」5名の選手を取り上げよう。

バイロン・カスティージョ

偽装しようとした(?)国籍:エクアドル

出身:コロンビア(係争中)

現在大きな問題となっているエクアドル代表のバイロン・カスティージョ。2015年のU-17ワールドカップにも出場したサイドバックで、2021年からフル代表にデビュー。今回のワールドカップ予選でも多くの試合に出場した。

しかしながら、2017年には彼がコロンビア生まれであるという疑いが浮上し、2019年には出生証明書を偽造したという疑惑もあり、2021年までエクアドル代表への招集が自粛されていた。

そして今年ワールドカップ出場を決めたあと、チリから彼の出場資格に疑問があるとして提訴があった。エクアドルがデータを改ざんした証拠も出てきたため、今後の判断が注目されている。

エメルソン

偽装しようとした(?)国籍:カタール

出身:ブラジル

コンサドーレ札幌や川崎フロンターレ、浦和レッズでもプレーしたことで知られているブラジル人の名ストライカー、エメルソン。圧倒的なスピードでゴールを陥れる点取り屋だった。2005年に日本を離れたあとはカタールの名門アル・サッドへ移籍している。

彼が国籍の問題に直面したのは2008年。カタールの市民権を獲得して代表に入り、バーレーンとの試合で代表デビュー。ワールドカップ予選でもプレーしたものの、その後ブラジルU-20代表に入っていたことが明らかになり、出場資格がなかったことが明らかに。

また、2006年には偽の出生証明書を使っていたことが明らかになっている。もともとマルシオ・エメルソン・パッソスという名前で1981年生まれだったが、本当はマルシオ・パッソス・ジ・アウブケルケという名前で1978年生まれだった。

フェリペ・ベルトルド

偽装しようとした(?)国籍:東ティモール

出身:ブラジル

大分トリニータとヴェルスパ大分に所属したことで知られている東ティモール代表選手のフェリペ・ベルトルド。左利きの有力アタッカーとされていたが、日本では怪我もあって活躍できなかった。

2014〜2015年に東ティモールの代表選手として5試合に出場していたものの、2017年に行われた調査の末、彼には東ティモールの代表選手としてプレーする資格がないことが判明した。

なお、彼以外にも同時に8名のブラジル人選手が東ティモールの資格を取り消されている。

ダディ・ビロリ

偽装しようとした(?)国籍:ルワンダ

出身:ザイール

2009年にルワンダ代表にデビューしたストライカー。当時はルワンダのリーグでプレーしていたこともあり、誰も疑問を持たないままで選手として長く起用されていた。

問題になったのは2015年のアフリカネーションズカップ予選。リビア戦でハットトリックを決めたあと、相手側から「彼の出場資格に疑問がある」として提訴があった。

その調査の結果、彼はザイール(現コンゴ民主共和国)生まれのエテキアマ・アギル・タディという人物であることがわかり、誕生日も4年ほど違うことが判明。2年間もの出場停止を受けることになった。

ロナウジーニョ

偽装しようとした(?)国籍:パラグアイ

出身:ブラジル

2020年に大きな話題になった元ブラジル代表FWロナウジーニョの逮捕劇。イベントのためにパラグアイへと入国した際、警察に逮捕されることになった。

その理由は「ニセのパスポートを使って入国しようとした」こと。名前や生年月日は全く問題ないものだったが、なぜか国籍だけがパラグアイに変更された雑な偽造のものだった。

【写真】「W杯メンバーから漏れそう」な5名のワールドスター

数ヶ月もの間身柄を拘束された末に釈放されたが、元スター選手が逮捕される映像はかなりショッキングなものだった。