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マセラティの次世代フラッグシップ

マセラティ初のEV、「グラントゥーリズモ・フォルゴーレ」のプロトタイプが米国で目撃された。正式デビューを前に、そのデザインがカメラに捉えられた。

【画像】マセラティのフラッグシップ・クーペ【グラントゥーリズモEVのプロトタイプと従来のモデルを写真で比較】 全41枚

AUTOCARに寄せられた画像には、グラントゥーリズモ・フォルゴーレがカリフォルニア州の道路脇で充電している様子が写っている。


米国で目撃されたマセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレのプロトタイプ    AUTOCAR

デザインは従来のグラントゥーリズモを進化させたもので、電動パワートレインを匂わせる要素はほとんど見られない。したがって、中身が変わっても外観はほぼ同じものになるだろう。

マセラティは今年4月、ローマ市内を走行するグラントゥーリズモ・フォルゴーレの公式画像を公開している。

一方、次期グラントゥーリズモにはEVと並んでICE仕様も登場する予定。パワートレインの詳細については口を閉ざしているが、MC20やグレカーレ・トロフェオの上位モデルに搭載されているネットゥーノV6エンジンが、最も可能性が高いと考えられている。

また、ギブリやレヴァンテに続いてハイブリッド・システムも導入する予定だが、モデルの位置づけから、マイルドハイブリッドの2.0L 4気筒ガソリンエンジンが選ばれる可能性は低い。グラントゥーリズモでは、V6をハイブリッド化するものと思われる。

マセラティ独自のモーターサウンド

EVのグラントゥーリズモ・フォルゴーレについては、電動パワートレインのサウンドを予告した短い動画が公開されている。詳細は未確認だが、次世代のグラントゥーリズモシリーズの中で最もパワフルなモデルになることは間違いないだろう。

マセラティはすでに、グレカーレのEV仕様に105kWhバッテリーを搭載し、最大トルク81.5kg-mを発揮することを明らかにしている。0-100km/h加速は約4.5秒、航続距離560km以上になると予想され、グラントゥーリズモではこれを上回る性能を実現するはずだ。


米国で目撃されたマセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレのプロトタイプ    AUTOCAR

マセラティは、EVのパワートレインが「従来の内燃機関を搭載したすべてのマセラティ車の特徴である、独特のサウンド」を持つよう開発に取り組んでいるという。しかし、V6やV8エンジンの音を人工的に再現する可能性は低いと思われる。

EVのグラントゥーリズモとグレカーレは2023年に発売される予定だが、これに続く第3のEVとしてグランカブリオが登場する可能性がある。