なぜAdoとtuki.の“容姿チラ見せ”は反感を買うのか? 覆面歌手が越えてはいけない「一線」とは
◆“素顔隠し系歌手”の顔出しや姿公開に賛否両論
デビューから一貫して素顔を明かさず、ライブもシルエットのみで行うなど、その“ミステリアスな世界観”と圧倒的な歌唱力で人気を集めてきたAdo。それゆえに、今回の一部顔出しに対してはネット上で賛否両論が巻き起こった。
近年活躍が目立つ“素顔隠し系歌手”たちだが、なぜ彼らの顔出しや姿公開といったプロモーションの失敗は起こるのか?
◆歌唱力と世界観を愛するがゆえの反発――Adoの場合
Adoは2020年にリリースしたメジャーデビュー曲『うっせぇわ』がヒットして一気に世間から注目を集めたが、もともとはニコニコ動画で、ボカロ曲などをカバーした“歌ってみた”系の動画を投稿し、頭角を表していった。
デビュー後には『ワンピース』や『SPY×FAMILY』といった人気アニメのテーマ曲を担当していることから、Adoのファンにはアニメオタクの割合が一定数いる。またニコニコ動画出身ということもあり、ボカロファンやネットカルチャーに精通するいわゆる“オタク層”からの支持が厚いといった印象もあるだろう。
こうしたファン層は、歌い手の容姿やビジュアルよりも、純粋な歌唱力の高さや楽曲の世界観を高く評価する傾向にある。
今年2月にリリースした新曲『ビバリウム』のMVで初の顔出しとなる“横顔ショット”が公開されたが、《実写MV...本人だったら歌声+美人で更に推せる..てか僕初めて顔公開でファン辞めないでいられるの...》といったコメントがあり、圧倒的な歌唱力に加え、見た目まで美しいということでポジティブに捉える反応があった。
しかし見た目の良さが判明したことによって逆に以下のようなコメントも。
《こんな美人が“自分ブスで可哀想”みたいな曲出してたの、本当に気持ち悪いな。ブスのふりすんなよ嘘つき》
《個人的には結構ショックですわ。Adoさんには意地でも顔出しNGを貫いて「声」だけで勝負し続けて欲しかったな……》
純粋に声や歌唱力、あるいは彼女のミステリアスな世界観の虜となっていたファンにとって、美しい容姿を公開することはただの“話題作り”にすぎず、むしろ不要だと思える要素なのだろう。
◆「承認欲求」への厳しい視線――tuki.の場合
Ado以上にネット上で賛否が分かれているのが、新世代アーティストとして注目を集めるtuki.だ。
tuki.はもともとTikTokでさまざまな楽曲のカバー動画を投稿していたが、2023年7月には自身初となるオリジナル楽曲『晩餐歌』のサビ部分を披露し、大きな話題となった。
公開当初は《才能を感じる。何年か経ったらすごい歌手になってそう》、《素敵な歌声だなあ》など、歌詞の世界観や唯一無二の歌声に多くの人から称賛の声があがっていた。
当初は首から下のみを映した弾き語りの姿をメインに投稿していたが、2024年の冬頃から、自身のプロポーションがわかる後ろ姿の写真を公式SNSにアップする機会が増加した。
2024年11月に公式Xに投稿された写真では、ハーフツインの黒髪ロングヘアに大きなリボン、黒いミニスカートから覗くスタイルの良い脚が映し出されていた。また、2025年1月の投稿でも、自身のPRポスターを背景にハートポーズをとる姿と、デニムのミニスカートから伸びる美脚が公開されている。

