【京都小6事件】「安達優季容疑者の犯行は短絡的」捜査員が指摘する“3つの矛盾点”から見える稚拙さ
連絡より先に「行方不明」を知っていた
京都府南丹市園部町の山中に小学6年生・安達結希くん(11)の死体が遺棄された事件。父親の安達優季容疑者(37)が死体遺棄の疑いで逮捕され、現在も取り調べが続いている。
「優季容疑者は落ち着いた様子で応じているそうです。容疑を認めるような発言もしており、さらに『衝動的に首を絞めた』といった趣旨の供述もしています。府警としては容疑が固まり次第、殺人罪での再逮捕に踏み切りたいのでしょう。
優季容疑者は結希くんを学校まで連れていった後、別の場所に移動して犯行に及んだと話しているそうです。さらに犯行後、遺体を転々と移動させていたこともわかってきた。ドライブレコーダーの記録の一部を削除するなど、さまざまな隠蔽工作をしていたこともわかっています」(全国紙社会部記者)
捜査は優季容疑者だけでなく、家族にも及んでいる。近隣住民が明かす。
「ご自宅には毎日のように警察が来ています。ご家族は家から出られへんし、悩んではる。こんな状況やし、仕事も行かれへんって聞くで。子どもを失っただけでなく、そんな状況になってしまってホンマにかわいそうやわ」
事件が発覚したのは3月23日。結希くんが行方不明になってから1ヵ月が経過しようとしているが、当初は多くの謎が報じられ、“怪事件”との見方が強かった。しかし、捜査が進むにつれて謎が解き明かされるだけでなく、優季容疑者の身勝手で杜撰な手口が明らかになってきた。
捜査員は優季容疑者の「3つの矛盾点」を指摘する。
「まず一つ目は犯行当日の動きです。優季容疑者は当初、“学校側の連絡で行方不明を知った”と供述していました。その一方で、学校側が連絡する11時50分ごろより前に、優季容疑者が関係先に『子どもがいなくなった』と話していたことが明らかになりました。なぜ学校からの連絡よりも早く結希くんの不在を把握していたのか。これが府警が不信感を持つきっかけになりました」
公衆トイレを選んだ理由
捜査の過程でも矛盾点は見つかった。
「行方不明になった当初からご家族は捜索ビラを配って回っておられました。優季容疑者も参加していましたが、気になったのはその態度です。3月31日に地元の洋菓子店にビラを配りに行ったことが確認されていますが、自身の名前や父親であることを伝えず、ビラを渡すだけだったといいます。
店員がどこに貼れば良いかと聞いても、『どこでもいいです』と答えるなど、明らかにやる気はなかったそうです。家族の捜査活動に協力しないわけにはいきませんから、渋々やっていたのでしょう」(同前・捜査関係者)
FRIDAYデジタルはケーキ店の防犯カメラの映像を入手した。駐車場から店内に移動するまでの短い時間の映像だったが、優季容疑者は淡々としており、どこか業務的にさえ見えた。
「最大の矛盾点は結希くんの遺体の扱いです。遺体を動かすこと自体にリスクがあるのに、一時は観光地・るり渓の公衆トイレに隠していたようです。人の出入りがある場所をなぜ選んだのか……。
リュックや靴が見つかった場所をつなぐように、優季容疑者が通勤の際に使っていた道路が走っています。この公衆トイレも、その道路沿いにある。そこから透けて見えるのは“発見リスクを避けるために移動させることにしたが、自身の行動範囲内には置いておきたい”という犯罪者の心理です」(同前・捜査関係者)
公衆トイレの近隣住民はFRIDAYデジタルの取材に、「仕事の人とかが結構トイレ使わはるんで。あと、毎週月曜には掃除の子が来てるはずです。掃除道具を入れる収納棚も普段は鍵が掛かってますから、隠せる場所はないと思うんですが……」と明かしている。隠し場所としては疑問が残る。
稚拙さも目立つ優季容疑者の犯行。捜査関係者は最後にこう語った。
「バラバラの場所で遺品が見つかるなど、当初は捜査を混乱させる狙いを持った、つまり計画性の高い犯行だと思われた。しかしその実態は、場当たり的に隠蔽を重ねる、短絡的な犯行だったと言わざるを得ません」
思えば動機も優季容疑者は「衝動的だった」と語っている。独りよがりの身勝手な犯行は決して許されない。
