【阪神】藤川監督が歓迎する若虎の突き上げ 大物OBは「少ないチャンスをものにできないと厳しい」
15日の阪神―巨人戦(甲子園)は雨天中止となり、タイガースのカード連続勝ち越しは「5」でストップした。
それでも藤川球児監督(45)の視線は、目先の結果だけには向いていない。若虎の現状について、もどかしさを感じつつも冷静に見つめた。「左手手首関節炎」で戦線離脱していた注目のドラフト1位ルーキー・立石正広内野手(22)が14日にファームで実戦復帰。そんな中、開幕二軍スタートだった前川右京外野手(22)も前日14日の巨人戦(甲子園)でマルチ安打をマークするなど奮起した。
指揮官は「立石が復帰するというところで、前川もまた1年間苦しみながらでしたけど、これは選手がたくましく育っていく過程ではあること。3歩進んで2歩下がることを繰り返しながら、一人前になっていくものですから」と選手の成長曲線に波があるのは、自然なことだと説いた。
さらに左翼のレギュラー争いに目を向けながら、チーム内競争の活性化を前向きに受け止めた。「そこがかみ合ってくれば、中川がいたり、高寺がまた打ったりというのもいい傾向だと思います。いつの時代でも、そういうことは起こり得ることですから。自然の流れの中で待たないといけないと思います」
もちろん自然に成長を待つとはいえ、与えられたチャンスをモノにしなければならないのがプロの世界だ。近本、中野、森下、佐藤、大山と不動のメンバーが並ぶ中で、次世代の台頭は大きなテーマでもある。
虎の大物OBも、若虎は限られた出番でこそ真価が問われると厳しく指摘した。「バントを決める、守備でミスをしないのは当たり前。少ないチャンスかもしれないけど、それをモノにできないと厳しいですよ。それでご飯を食べていくんだから、やるべきことをやらないと生き残れないですよ」と一発回答の重要性を訴えた。
指揮官が若手の成長を信じて待つ中で、結果で存在感を示せるか。次世代の突き上げが、100周年へ向けた藤川阪神のチームづくりを加速させるはずだ。
