高比良くるまの熱愛 “戦友”サーヤとMEGUMIの「強烈な共通点」とは? 「王道」の恋愛を選ばなかった「くるまらしい」理由も
お笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるま(31)と女優でタレントのMEGUMI(44)の熱愛が報じられた。ライターの冨士海ネコ氏が、くるまがMEGUMIを選んだ理由について分析する。
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ついに「女子アナと結婚するのは芸人の成功の証し」という平成お笑い界の定義が崩れた。そう言っては言い過ぎだろうか。M-1王者・令和ロマンの高比良くるまさんが、13歳年上のMEGUMIさんと熱愛発覚と聞いて驚いたのは、私だけではないだろう。
ナインティナインの矢部浩之さんや有吉弘行さんがそうであったように、知性溢れる女子アナを妻に迎えることは、荒くれ者の芸人が世間の認める品格を手に入れるための手段の一つだった。そしてくるまさんといえば、これまでのスキャンダル報道を含め、どこか型破りで既存の枠に収まらない「危うい芸人」というイメージが強い。

だから真っ先に交際相手として思い浮かんだのは、プライベートでも交流があるというアナウンサーの名前だった。公私ともに仲睦まじい様子はよく知られており、かつての芸人たちなら、彼女との結婚ルートを選んでいた可能性は高いのではないか。
けれどもくるまさんは、「王道」である女子アナとの交際ではなく、酸いも甘いもかみ分けた年上の表現者を選んだ。その理由は、彼の特殊な芸人像にある。
女子アナでは物足りない? 「戦友」ラランド・サーヤの影響力とMEGUMIとの共通点
慶應義塾大学中退という学歴を持ち、漫才をロジカルに分析してM-1を連覇するほどのくるまさんが求めるのは、教科書通りの品格ではなく、自分と同じ熱量で世界を面白がり、共に「策」を練ることができる圧倒的な才能だったのではないだろうか。
その背景には、くるまさんが公私にわたって「戦友」と呼び、絶大な信頼を寄せるラランド・サーヤさんの影響が色濃く反映されているようにうかがえる。大学お笑い界のアマチュア時代から、プロが脱帽するほどの才能を見せつけ、現在は個人事務所の社長として、またバンド「礼賛」のボーカルとしても快進撃を続けるサーヤさん。彼女のような、既存の芸能事務所のシステムに頼らず、自ら経済面もマネジメントする「自立した女性」に対し、くるまさんは単なるライバル意識を超えた深いリスペクトを向けてきたことだろう。
翻ってみれば、MEGUMIさんもまた、サーヤさんと同じく「表現者の顔を持ちながら、自ら事業を手がける経営者」という強烈な共通点を持っている。グラビアアイドルという、消費されやすい記号的な立場から出発し、バラエティーで腕を磨き、女優として確固たる地位を築いた。さらに近年では、Netflix「ラヴ上等」のプロデュースや、石川県金沢市でのカフェ経営、さらには美容本のベストセラーなど、彼女の手腕は「成功した経営者」そのものである。くるまさんにとってMEGUMIさんは、単なる13歳年上の交際相手ではなく、自分よりもはるか先でエンタメをビジネスとして回している「最強のロールモデル」であり「戦友」として映ったに違いない。
分析マシーンが欲しいのは「トロフィー」でなく「究極の共犯者」? 挫折を血肉に変えたMEGUMIの強さ
現在、MEGUMIさんに向けられる女性たちからの支持はピークに達している。夫の不倫という、ともすれば「悲劇のヒロイン」になりかねない苦難の離婚劇を、一切の悲愴(ひそう)感を見せず、むしろ「美容と仕事」への情熱に転換して前向きに進み続けた。その強さは、令和を生きる多くの女性にとっての福音となったのではないか。
これまでの芸人と女子アナの結婚が「安定した家庭」を象徴していたのに対し、この二人の関係が象徴するのは「知性の共鳴」である。くるまさんは自らのスキャンダルすらネタにするヤンチャな分析家だが、そんな彼の特殊性や毒をたしなめるのではなく面白がり、プロデューサーとして仕切ってくれるのは、修羅場を乗り越えてきたMEGUMIさんのような圧倒的な胆力があってこそだ。
MEGUMIさんは単に美しいだけでなく、その美しさを「どう維持し、どう売るか」という戦略的な思考を持っている。それは漫才の構成から露出のタイミングまでを計算し尽くすくるまさんの美学と、驚くほど合致する。若く美しい女子アナという「トロフィー」を飾ることで世間に認められようとした時代は終わり、自分たちの知性と感性だけで、新しい時代のエンタメをプロデュースしていく。この「共犯関係」こそが、令和の王者がたどり着いた、最も新しく、最も合理的な愛の形なのだろう。
結局のところ、くるまさんは「ベタな成功」がさほど好きではないのかもしれない。M-1王者になり、冠番組を持ち、人気女子アナと結婚する。そんな既視感のあるハッピーエンドを「シニカルな分析家」である彼が良しとするはずがなかったのだ。
百戦錬磨のプロデューサーであるMEGUMIさんと手を組み、互いの才能を掛け合わせて未来を設計する。その姿は、くるまさんが放つ最高に精緻で、同時に最高にロマンチックな「お笑い分析」の集大成のようにも見える。女子アナという完璧な鏡に自分を映して安心するのではなく、自分を上回る知性を持つパートナーに挑み続けるのだ。
常識を裏切る大どんでん返しこそが、令和のお笑い王者の進むべき道だ。かつての成功者たちがゴールにしていた「女子アナ婚」を、彼は一気に過去のものにしてしまった。二人がこれからどのようなエンターテインメントという名の火花を散らすのか、わくわくしながら見守りたい。
冨士海ネコ(ライター)
デイリー新潮編集部
