垣根に潜むのはライオン?(画像は『New York Post 2022年5月6日付「Hilarious false alarm revealed after stray lion reported in Kenya」(Instagram/@kenyawildlifeservice)』のスクリーンショット)

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ケニアの首都ナイロビから約120キロ北に位置するケニア山国立公園近くの村で今月4日、ライオンの目撃情報が相次ぎ現場は騒然となった。しかし村人らはその後、百獣の王の本当の正体を知り唖然としたという。『Nation』などが伝えた。

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ライオンが目撃されたのは、ケニア山国立公園からほど近いキンヤナ(Kinyana)という村の農場労働者の自宅で、野生動物を管理する「ケニア・ワイルドライフ・サービス(Kenya Wildlife Service、以下KWS)」に「垣根にライオンが隠れている」という通報が多数寄せられた。

通報を受けて駆けつけたのは3人の動物管理官で、垣根の中に頭を低くしハンティング体勢を崩さないライオンを確認、村人の安全を確保するとすぐに捕獲の準備を開始した。

副村長のバスティ・ムワンディキさん(Basti Mwandiki)によると、近隣の地域では最近、野生動物による羊の襲撃が多発していたそうで、「私も現場に行ってね。あれは生きたライオンだと思った。ただ羊のこともあったし、みんな怖がってライオンが潜んでいる場所からは離れていたんだ」と当時の様子を語った。

そして誰もがライオンを“本物”だと信じる中で家主の女性が帰宅、「ライオンがいる垣根とは反対側の入り口を使うように」とのアドバイスを受けて自宅に入った。一方で動物管理官は、近所の住宅の屋根に登りライオンの動きを観察、捕獲のタイミングを見計らった。

しかししばらくすると、動物管理官は茂みにいるライオンに体がないことに気付き唖然とした。

実は家主の女性は、ライオンの顔がプリントされたショッピングバッグの中にアボカドの種を入れ、「種が乾かないように」と自宅の窓のすぐ下にある垣根に置いていたという。バッグはフランスに本社があるスーパーマーケット「カルフール(Carrefour)」のもので、女性はまさか騒動の原因がプリントされたライオンだとは思いもしなかったようだ。

ちなみに過去には、家族と一緒に食事をしていたスコットランドの男性が庭に傷ついた鳥がいるのを発見、保護しようと近づいたところブラシだったというニュースが伝えられ、人々に笑いを届けていた。

画像は『New York Post 2022年5月6日付「Hilarious false alarm revealed after stray lion reported in Kenya」(Instagram/@kenyawildlifeservice)』『KWS 2022年5月5日付Instagram「In an interesting turn of events」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)