追加制裁を受けたロシア、UEFA脱退とAFC加盟を検討か

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 ロシアサッカー連合(RFS)は、欧州サッカー連盟(UEFA)からの脱退とアジアサッカー連盟(AFC)への加盟を検討しているようだ。4日にドイツメディア『スカイ・ドイツ』が報じた。

 ロシアのウクライナ侵攻開始以降、サッカー界ではロシアのチームを締め出す動きが加速。今年3月に行われたFIFAワールドカップカタール2022欧州予選プレーオフでロシア代表は不戦敗となり、スパルタク・モスクワは今季のヨーロッパリーグ決勝トーナメントから追放されていた。

 さらにUEFAは2日、ロシアに対する追加制裁を発表。2022−23シーズンの欧州クラブ大会、UEFAネーションズリーグ、女子EURO2022などに出場不可能となったほか、EURO2028とEURO2032の開催地に立候補する資格もはく奪された。

 そんななか、RFSはUEFAからの脱退とAFCへの加盟を検討しているという。連盟を変更すればUEFAの措置は無効となるため、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)など、AFCが主催する国際大会には出場可能となる。ただ、ロシアのクラブにとって、ACLは欧州のチャンピオンズリーグほど金銭的な魅力はない。

『スカイ・ドイツ』によると、AFCにはUEFAよりも多くの親露派が存在する模様。それでも、大多数のメンバーが対露制裁を支持しているとのことで、加盟の動きに対する反発は必至だ。

 なお、過去にはイスラエルやカザフスタンがAFCからUEFAへと転籍したことがある。また、オーストラリアは2005年にオセアニアサッカー連盟を脱退し、翌年1月にAFCへと加盟した。