「可愛いね、モテるでしょ?」甘い言葉を囁く男が、実は見ていた“女のある部分”とは?
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:「え…なにこれ?」意中の男の家の洗面所で、女が見つけてしまった衝撃的なモノとは

今日は、卓也と二度目のデート。心のどこかで、“そろそろ来るかな…”と思っていた。
「…亜美ちゃんってモテるでしょ?」
カウンター席で見つめ合う形となり、私はさりげなく卓也の膝に手を置きながら、微笑んだ。
「そんなことないですよ〜。卓也さんのほうこそ。絶対モテますよね?」
「どうなんだろうね。でも好きな人に振り向いてもらえないと、意味ないよね」
- キタキタ。この意味って…♡
これは、絶対に告白される流れだ。脚を組み替えつつ、私は卓也からの甘い言葉を待つ。
けれども、卓也は私の想像とは違う行動に出たのだ。
「あ〜楽しかった!今日もよく飲んだね。帰ろうか」
「え?あ、はい…」
- ん?今じゃなくて、帰り道に言うパターン??
ちょっとドキドキしながら、お会計をしてくれている卓也を外で待っていたが、呼んでいたUberにあっさりと乗せられてしまった。
「じゃあね、亜美ちゃん。気をつけて帰ってね」
そしてこれが、卓也との最後のデートになってしまった。
男がデート中に“この子はない”と悟った、女の行動とは
Q1:出会った時から男が女に抱いていた印象は?
あれは、1ヶ月ほど前のこと。知り合いの店でひとりで飲んでいたところ、たまたま隣になったのが卓也だった。
- あれ?この人どこかで見たことあるなぁ。
私の直感は当たり、彼は港区界隈では有名な経営者だった(たしか以前、私の友達が一緒に飲んでいた気がする)。
「亜美ちゃんは、何の仕事をしているの?」
「今は、フリーランスでPRの仕事をしています」
「そうなんだ。ひとりで来たの?せっかくだし、一緒に飲もうよ」
「いいんですか?わぁい」
卓也もひとりで来ていたおかげで、私たちは一緒に飲むことになった。
「亜美ちゃん。よければ今度、食事に行かない?」
「はい、ぜひ♡」
こうして、私たちはデートをすることになったのだ。

「この店、来たことあった?」
卓也が予約してくれたのは、西麻布にある小皿で出てくるスタイルの中華だった。
「いえ、初めて来ました♡」
「もともと六本木にある中華にいたシェフが独立して作った店で。話題だから、一度来たかったんだよね」
「あ〜。なんか聞いたことあります。有名店ですよね!」
名前までは分からないけれど、なんとなく聞いたことがある気がする。
「亜美ちゃん、普段はどのあたりでご飯するの?好きなお店とかある?」
「そうですね〜…」
正直、いつも店は人に任せているし、そこまでこだわりがない。
でもあまりにもレストラン偏差値が低いと、その程度の女だとみなされ、軽く見られそうだ。
そして経営者など目の肥えているハイスペックな男性は、ちゃんと知識があって会話ができる女のほうが、好きだと聞いたこともある。
「た、卓也さんは?最近どこかオススメありますか?」
「僕?僕はそうだなぁ。中目黒に面白いスナックができて、最近はよくそこに行っているかな」
「今話題ですよね!」
- よし、話が盛り上がってきた!
ただの綺麗な女の子、だけでは卓也の周囲にいそうな、モデル系の美女と差別化できない。だからちゃんと話も聞くし、盛り上げる。
「亜美ちゃんは、何が好き?次ワインでも大丈夫?」
「はい。ワイン大好きなので」
「好きな銘柄とかある?もしよければこっちで勝手に選んじゃうけど」
「もちろんです、お任せします」
しかも卓也が選んでくれたワインはとても美味しかった。ついついお酒も食事も進んでしまう。
「あぁ〜。美味しい」
「僕さ、白ワインはシャルドネが好きなんだけど、赤はピノ・ノワールが好きで」
「わかります〜。そうですよね」
饒舌に話してくれる卓也の様子からして、楽しんでいるという解釈でいいだろう。
この日は閉店時刻まで盛り上がり、卓也が家の下までタクシーで送ってくれて解散となった。
「亜美ちゃん、今日は楽しかったよ。来週また会いたいな。どこか空いている日ある?」
「来週木曜とかどうですか?」
「いいね。じゃあ決定。空けておいてね」
- やだ、順調じゃない♡
幸せに包まれながら、来週のデートまでにネイルも行って、ジュースクレンズでもしようとあれこれ考えていた。
順調なスタートを切った経営者との恋。なのに二度目であっさり玉砕した理由は?
Q2:男が二度目のデートで“ナシ”と思った理由は?
二度目のデートは、中目黒にあるビストロでディナーだった。
「亜美ちゃんって、休みの日は何をしているの?」
「最近は、映画を観たりとかかなぁ」
「え!?そうなの??僕も映画すごく好きなんだよね。何が好き?オススメある?」
私が観るのは、基本的にラブコメばかりだ。
もう少しオシャレな感じの回答はないかと考えていると、卓也のほうが助け舟を出してくれた。
「ごめんごめん。いっぱいあるから選べないよね。僕はね、80年代の映画が好きで。『ニューシネマパラダイス』とか最高だよね」
タイトルは聞いたことがあるが、観たことはない。だがこれくらいの知識がないと、恥ずかしい。
「いい映画ですよね!面白い感じで」
「あ、でも亜美ちゃんはまだ生まれてないか(笑)」
「そうですね」
卓也は、たしか今30代前半だ。年齢は10歳差くらいだろうか。
「でも卓也さんって、若く見えますよね?肌もツヤツヤだし。カッコイイしセンスもイイし、本当素敵です!」
私の褒め言葉に、顔を赤らめている卓也。多少はこちらに気持ちが向いているから、照れるのだろう。
「そういえば!卓也さん、マミって知っていますか?」
「マミちゃん…?誰だろう?」
「卓也さんと仲のいい、太郎さん?だっけな?太郎さんと私の友達のマミって子が仲良くて、卓也さんとも飲んだことあるって言っていました」
「どのマミちゃんだろうな(笑)太郎は仲良しだよ。昨日も飲んでいたし」
「そうなんですね〜男同士、仲良くていいですね」
食事が一通り終わったが、まだ帰りたくない。そう思っていると、卓也のほうから誘ってくれた。
「もう1軒行く?」
「ぜひ!」
そうして卓也が連れて行ってくれたのは、中目黒にある隠れ家的バー『スナック野郎 POGGY』だった。
「な、なんですかここは…?すごい!!」
店内に入り、驚いてしまった。そこには、まさかのデコトラがあったのだ。

しかも店内にいる人たちもみんなキラキラしていて、眩しい。”THE・東京のおしゃれな人たち“の溜まり場のようなお店に、思わずクラッとしてしまう。
「ここ紹介制でさ。けっこう有名な方もいっぱいいるんだよ」
- こんなお店を知っているなんて、さすがだなぁ♡
連れて行ってくれる店には、その人のセンスが反映される。会員制のいい店を知っている男性は、無条件にカッコイイ。
卓也と交際したら、こんな素敵でお洒落なお店にたくさん連れて行ってもらえるのだろうか。
店の内装や雰囲気が楽しくて、思わずキョロキョロしてしまった。
「亜美ちゃんって可愛いよね」
「え?そうですか?」
「亜美ちゃんってモテるでしょ?」
華やかな店内に、カッコイイ卓也。これで私も東京でハイエンドクラスの仲間入りだ。この時までは、そう思っていた。
けれども結局このデート以降、彼からの連絡は減り、未だに会えていない。
- 途中までいい感じだったよね?せっかくのチャンスだったのに、なんで…?
彼の気が変わってしまった理由が、全く分からずにいる。
▶前回:「え…なにこれ?」意中の男の家の洗面所で、女が見つけてしまった衝撃的なモノとは
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男が二度のデートで本当は見ていた、女のある部分とは

