食事の準備中に「何か手伝おうか?」と言う夫。この発言を、妻がどうしても許せない理由
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「夫のイラっとする行動とは?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:夫にイラっ!妻の逆鱗に触れてしまう、夫が妻に対して“言ってはいけないワード”とは

最初に断っておくが、私は夫である颯太のことが好きだ。
けれどもたまに、本当にどうしようもなく苛立ち、そしてそれを無意識でしている彼に対して絶望的な気持ちになることがある。
あれは、夕飯の準備をしていた時だった。
「美味しそうだね。何か手伝おうか?」
そう言いながら、キッチンに顔を出した颯太。この一回限りだったらいいのかもしれない。
だが日ごろから彼に対して違和感を抱いていたせいか、私はこの一言にカチンときてしまったのだ。
“美味しそうだね。何か手伝おうか?”の一言に対して怒るなんて、短気だという人もいるだろう。
ただこれは私だけではなく、世の中には同じように感じている妻も多いと思う・・・。
夫が全く気にせずに発している一言。あなたはつい言っていませんか?
A1:犬の散歩に行って“あげる”のはおかしい
私たち夫婦は、結婚と同時に犬を飼い始めた。親バカかもしれないが、本当に可愛いトイプードルで、名前はチョコ。二人で大事に育てており、愛情をたっぷりと注いでいる。
チョコの方も私や颯太が帰宅すると、真っ先に玄関へ走ってきて、尻尾を振って迎え入れてくれる。
「今日もチョコは可愛いなぁ〜」
帰宅後、ソファーで戯れている颯太とチョコを見ていたら、こちらまで幸せな気持ちになった。
「本当、この子が世界で一番可愛いよね」
二人とも、心底チョコを可愛がっていた。ただいつも少しだけ、気になることがあった。

私も仕事をしているため、帰宅が遅くなることはたびたびある。そんな日は颯太がチョコのお散歩当番なのだが、毎回颯太の言動がひっかかってしまうのだ。
「麗美おかえり〜。チョコの散歩は行っておいてあげたよ」
-行っておいて“あげた”・・・。
チョコは私たち二人で育てているのに、散歩へ行くたびに“しておいてあげた”と言ってくる。その表現がおかしいと思うのは、私だけなのだろうか。
でも颯太がチョコをとても大切にしていることも、愛情をたくさん注いでいるのも知っている。
だから悪気はないとわかっているものの、どうもこの恩着せがましい感じが引っかかってしまう。
「ありがとう〜助かる!」
-こんな些細なことで怒っていたら、夫婦生活なんて持たないよね・・・。
私はなるべく気にしないようにして、聞き流そうと努めていた。
「ご飯はどうしようか」
「冷蔵庫にある物で適当に作る?」
「そうだね。何にしようかな・・・」
「簡単なものでいいよ!」
-適当に作るって・・・作るのは私だよね?しかも“簡単なもの”ってなに?
簡単に、そして適当に作るという基準はどこにあるのだろうか。私の料理が手抜きのようにも聞こえてくる。
-仕事が忙しかったからかな。妙に夫の一言一言が、癇にさわるなぁ。
だが、颯太はあまり料理が得意ではない。できる方がすればいいのだと自分に言い聞かせ、波風が立たないように笑顔で振舞った。
「ちなみに洗い物は僕がするから!置いておいてね」
「颯太ありがとう〜」
けれどもこの日々の我慢は、あることがキッカケで爆発してしまったのだ。
ついに妻を怒らせた、夫の行動とは・・・
A2:忙しい妻が作った料理なのに、作り置きは食べない姿勢
ある夜のこと。帰宅した颯太をチョコは相変わらず駆け寄って迎え、私は食事の準備をしていた。
「美味しそう!手を洗ってくるね」
こうして始まった夜ご飯。チョコはいつもの如く、テーブルの下から私たちに、何かおこぼれをねだっている。
「チョコ、ご飯は食べたの?チョコが食べられそうな物は何かなぁ」
颯太はそう言いながら、チョコが食べられそうな物を探している。おねだりする様子が可愛すぎて、つい何かあげたくなってしまう気持ちはよくわかる。
けれども最近ダイエットした方がいいとお医者さんに言われており、食事には気をつけなければならない時期だった。
「颯太!今チョコはダイエット中なんだから、あまりあげすぎないでね」
「は〜い。ママが駄目だってさ・・・怖いねぇ」
-そうやって、私ばかりを悪者にするんだから。
子供ができたら、こうやって言われそうだなと想像しながらも、それでも私は気にしないようにしていた。

だが私がカチンときたのは、颯太のこの言動だった。
「もー颯太は本当にチョコに甘いんだから。気をつけてね。って、あれ?きんぴら嫌いだったっけ?」
気がつけば、さっきから颯太はきんぴらに全く手をつけていない。むしろきんぴらは彼の好物なのに、ダイニングテーブルの端の方に追いやられている。
「ううん、好きだけど昨日も食べたなぁと思って」
「あ・・・そうだった。ごめん、作り置き嫌いだったよね」
彼は、作り置きが嫌いだ。そのことは知っているけれども、黙って食べてほしい事情がこちらにもある。
毎日働いており、時間のない中でいかにバランスよく、そして品数もきちんと揃えるか。
健康と食事のバランスを考えなければならず、食事を作る側からすると、作り置きは非常に有難い存在なのだ。
「嫌いじゃないんだけど、作り置きが」
颯太は“料理=出来立て”だと思っているところがあるため、作り置き類や、前日出たメニューは受け付けない。
もちろんこれは彼だけの問題ではなく、彼のお母さんにも原因があると思っている。
大事に愛されて育った颯太の家庭では、きっと作り置きなんて出てこなかったのだろう。だがカレーは2日目の方が美味しいし、最近では美味しい作り置きのレシピは巷に溢れている。
それにも関わらず、頑なに否定している颯太に対して腹が立ってきた。
私だって時間があるならば、できたての温かい料理を作って出してあげたいと思う。けれども、そもそも時間がない。
「いいよ、無理しなくて」
全く気にしていない様子の颯太は、その後、能天気に欲しい椅子の話をしていた。そして結局、きんぴらには一切手をつけずに食事が終わった。
もったいないので結局私が全部食べることになったが、せっかく作った食事に手もつけてもらえない虚しさを彼は分かっているのだろうか。
きっと、何も思っていないのだろう。
夫婦関係を続けていく上で、大切なことは何なのだろうか。妥協?諦め?
些細な生活習慣の違いや、価値観の相違。小さなズレが、いずれは大きな歪みになって崩壊する気がする。
そしてこの翌日。“何か手伝おうか?”と言った颯太に対して、もう我慢ができなくなってしまった。
そもそも、家事は“手伝う”ものではない。お互い仕事をしており、忙しさが一緒ならば手伝うのではなく、自発的に参加するものだ。
モヤモヤした気持ちが消化しきれず、私は遂に本人に伝えてみた。だが果たして、言ったところで直るのかどうかは疑問である・・・。
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