iPhoneの文字入力は、かなキーボードでフリック入力をお使いの方が多いでしょう。でも、時々ちょっとした不便を感じることはありませんか? 毎日のことなので、小さなことの積み重ねがストレスになりますよね。今回はそのストレスを軽減する小技・裏技をご紹介します。

○1)片手入力しやすい「片側寄せ」にする方法

本体が大きくなっても片手入力したい、という場合におススメなのが、キーをやや小さくし左(または右)に寄せて表示する機能です。

キーボード下部の切り替えボタンを長押し→左寄せまたは右寄せを選択→片手で使えるサイズになりました


言語を切り替えても同じサイズで表示されます。元に戻すには端のボタンをタップします


○2)キーボード上で「カーソル移動」する方法

iOS 13で、文中のカーソルをドラッグ&ドロップで移動できるようになりました。が、キーボードから手を離さずに移動させることも可能です。

キーボードの「空白(またはspace)」キーを長押し→キーの文字が消えたら指を動かします。カーソルが追随し、狙った位置まで移動できます


カーソルが文頭にあって動かしにくい場合は、最初に反対側までドラッグしてから半分戻ると動かしやすい位置に移動してくれます


○3)数字入力だけで日付け・時刻の書式に変換する方法

数字・記号・漢字の混合はソフトキーボードの苦手な書式。その筆頭と言えるのが日付けや時刻です。これは数字だけ入力して変換するのが楽チンです。

数字だけ入力→変換候補に日付け・時刻の書式が表示されます


○4)変換間違いを削除せずに再変換する方法

書いた文章を読み直したら変換間違いを発見。そんな時は削除して打ち直し……ではなく単語を2回タップしましょう。文字を削除せずに再変換が可能です。

変換間違いの単語を2回タップすると、その他の変換候補が表示されます→正しい候補をタップすると、文字が入れ替わります


○5)絵文字キーボードを非表示にする方法

絵文字はほとんど使わないのに、キーボードに「絵文字キー」が表示されていると微妙にジャマ……。それなら非表示にしてしまいましょう。

ホーム画面の「設定」アプリを開き、「一般」→「キーボード」の順にタップ


「キーボード」を開き、「絵文字」を左へスワイプ→「削除」をタップします


「絵文字キー」が表示されなくなりました。絵文字を使いたい場合は変換候補から選択すると便利です


○6)同じ文字を連続入力する方法

「あああ」のように同じ文字を連続して入力する場合、通常は1文字ずつカーソルを動かす必要がありますが、入力設定を少し変えるとそのまま連続入力が可能になります。ただし、トグル入力(ガラケー式の入力)は使えなくなりますのでご注意ください。

通常は「あ」を3回タップで「う」になります。設定を変えると「あああ」と入力できます


「設定」アプリを開き、「一般」→「キーボード」の順にタップ。「フリックのみ」をオンにします。これで、同じ文字でもタップまたはフリックのみで連続入力が可能です


○7)固有名詞や長い名称を簡単に変換する方法

通常は変換できない(しにくい)固有名詞や長い名称は、辞書登録すると一発で変換できて便利です。アルファベットや記号、よく使う文章も変換登録が可能です。よく使うあいさつ文や自分のメールアドレス、顔文字などを登録するのもおすすめです。

「設定」アプリを開き、「一般」→「キーボード」の順にタップ。「ユーザ辞書」→「+」をタップ


「単語」(変換後の文字)と、「よみ」(入力時の文字)を入力して「保存」→「よみ」を入力すると登録した単語が変換候補に表示されます


○8)連絡先を活用して変換や宛先選択を手早く行う方法

よく使う個人名や企業名は、辞書登録よりも連絡先に登録するのがおすすめです。辞書登録と同じように「フリガナ」を登録すれば変換候補に表示される他、メールやメッセージの宛先を「フリガナ」で選択候補に出すことができます。

よく使う名前や企業名は「連絡先」にフリガナ付きで登録。読みを入力すると変換候補に表示されます。また、メールアドレスやメッセージの宛先に候補が表示され、選択だけで入力できます


○9)「・」「…」やカッコなど、よく使う記号の入力方法

「・」「…」や()「」は、数字・記号キーボードに切り替えなくても「日本語かな」から変換で入力が可能です。

「・」は「、」の変換で、「…」は「。」の変換で入力できます


カッコは「や」の左右に入っています。入力すると『や【などその他の形のカッコに変換できます。なお、続けて文字を打つと次の入力候補として前のカッコに対応した閉じ側のカッコが表示されます


○10)英文を素早くタイプする方法

iPhoneで英文を入力するならぜひ試していただきたいのが、キーをなぞって入力する「QuickPath」です。1文字ごとに指を離さず、スペルのキーを続けてなぞることで入力候補が表示され、より少ない手数で入力することが可能です。日本語入力には対応していません。

Englishキーボードで、指を画面から離さずに単語の綴りをなぞります。数文字入力して候補の単語が表示されたら指を離します。そのまま次の単語を入力し始めると、自動的にスペースが入力されます