e-SNEAKERに乗ってみた!見た目を裏切る安定感の高さに驚き

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8月25日に発売されたダイハツのe-SNEAKER。さっそく試乗の機会を得たので、乗ってきました。

【画像】これってアリでしょ! 爽快感たっぷりの移動体験が新鮮なe-SNEAKER

e-SNEAKERって?

e-SNEAKERは、道交法上、歩行者と同じ扱いになる、免許不要の歩行領域モビリティ。
交通機関の減便、廃止や免許返納者の増加が進む中で近距離移動をサポートするモビリティとして開発された。

バッテリーは付属の専用充電器(AC100V)を使い、0%から100%まで充電するのに2.5時間。実はこのバッテリー、トヨタの歩行領域モビリティC+walkシリーズと同じもので、外装はe-SNEAKERオリジナルだという。

満充電での航続可能距離は12kmを実現。ちょっとしたお出かけには十分な距離だ。ちなみに使用者最大体重として設定している100kgの人が乗っても、平坦路ならこの距離をイケるらしい。

価格は41万8000円。 ジャンルとしては電動車いすになるので、本体価格に消費税はかからない。

安定感抜群だけどちょっと操作に慣れが必要。

操作方法は簡単で、電源を入れてキーを差し込み「ON」の位置に回したらスタンバイ完了。前進はハンドル右側のアクセルグリップを回すだけ。後退は同じくハンドル右側についているボタンを押す。ブレーキは左側についているが、これは緊急用で、基本的にアクセルグリップのみで加減速を行う。

スピードはセンター部のスイッチ操作で1~6km/hを、1km/h刻みで選択できる。

ほかのシニアカーと比べ着座位置が高く、アイポイントは自転車ほどの高さで見晴らしがいい。だが、その分全高が高くなるのでコーナリングや段差で転倒してしまうのではないかと心配していたが、乗ってみたらそんなものは杞憂に終わった……。

走り出した瞬間に安定感を感じる。急にハンドルを切ってもバランスを崩すこともなく、自然に曲がってくれる。というのも、フルスロットルで旋回しようとしても舵角に応じて自動的にスピードを落としてくれるのだ。降板時も同様の制御が入る。

加えて、急斜面でアラートが鳴ったり、バック時はブザーで周囲に注意喚起するなど、安心して使えるよう配慮されている。

最小回転半径は1.43mで小回りも利き、仮に速度設定が高いままでハンドルとスロットルを目いっぱいひねっても速度が抑制され、ゆっくりと旋回してくれるから安心だ。

後輪左右に各1基のモーターを搭載した2モーター仕様。これを協調制御させていて、旋回時には内外輪の回転差をモーターので吸収するのは電動車両ならでは。1モーターにするとデフを装着しなければならず、構造が複雑になってしまうのだとか。

段差乗り越え時もエア入りタイヤとサスペンション(前ブッシュ式/後独立式)のおかげで衝撃が収集され、不安を感じることはなかった。最大7.5cmの段差、10cmの溝を乗り越えることができる。

気になる点はスピード調節の難しさ。特に減速時の速度調節が難しく、どんなにていねいにアクセルグリップを戻してもカックンカックンとなってしまう。電動車いす扱いなので、緊急時にすぐに止まれるセッティングなのだろう。

ちなみにアクセルグリップによる減速はモーターの抵抗による回生ブレーキ制御となり、バッテリーへの充電も行われる。地味に走行距離を伸ばす工夫も施されているのだ。ブレーキレバーは電磁ブレーキ+回生ブレーキ制御により減速、停止させる。停止中は電磁ブレーキが働く。

多少クセのある操作感ではあったものの、身体の不自由な人や高齢者でも安心して乗れる工夫が詰まっていた。

e-SNEAKERの詳細はこちらで紹介


〈文=ドライバーWeb編集部・多田〉