【すごすぎる音楽の図鑑】ベートーヴェンの「ジャジャジャジャーン」は『運命』だけじゃない!?

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音楽の世界ってこんなに豊かで奥深い!
音楽の起源や楽譜の読み方など、意外と知っているようで知らないことって多いですよね。
そんな楽器を習っていない子どもや大人でも楽しめるような知識を、日本でいま注目されているピアニスト・指揮者の反田恭平さんと、奈良を中心に活動する楽団「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」が教えてくれます。
※本記事は反田恭平(監修)、ジャパン・ナショナル・オーケストラ(著)の書籍『音のひみつがすべてわかる! すごすぎる音楽の図鑑』から一部抜粋・編集しました。
■ベートーヴェン「ジャジャジャジャーン」は《運命》だけにあらず!
シラーの詩「歓喜に寄す」を高らかに歌い上げる『交響曲第9番《合唱付き》』を完成させた時、ベートーヴェンは54歳でしたが、22歳の頃にはすでにこの詩に親しみ、作曲しようとしていたそうです。
作曲家としてもピアニストとしても人気絶頂の頃に難聴に襲われますが、そんな逆境をはねのけて作曲を続け、形式においても楽器の使い方についても、革命的な作品をすべてのジャンルにおいて作り上げました。また、単なる娯楽としてではなく、自らの思いや思想を音楽で表現しようとするなど、音楽家のあり方も彼の登場から大きく変わっていったのです。
ベートーヴェンは「真に優れた人間は苦悩を突き抜けて歓喜に至る」と語りましたが、『交響曲第9番《合唱付き》』は、ベートーヴェンの生き方を描いた傑作といってもよいでしょう。「ジャジャジャジャーン」で有名な『交響曲第5番《運命》』も、「苦悩から歓喜」を描いた作品です。
■他の曲でも使っている「運命の動機」
あの「ジャジャジャジャーン」は「運命が扉を叩く音」ともいわれています。
▶『交響曲第5番《運命》』
インパクトのあるリズムとともに、音程が少しずつ下がることで、突き落とされたような衝撃を受ける。

▶『交響曲第3番《英雄》』第2楽章
葬送行進曲の伴奏に「運命の動機」を使用し、「英雄」の死の重さを表現。

▶『ピアノ・ソナタ第23番《熱情》』第1楽章
高温の優しいメロディの直後に「運命の動機」が低音で鳴らされ、先の見えない不安感を表現。

■豆知識
ベートーヴェンはコーヒーが大好きで、いつも豆を60粒しっかり数えて挽いていたそうです。彼の友人たちはベートーヴェンの家で飲むコーヒーのことを「コーヒー」ではなく、「60粒」と呼んでいたとか。
監修=反田恭平、著=ジャパン・ナショナル・オーケストラ/『音のひみつがすべてわかる! すごすぎる音楽の図鑑』

