『R-1グランプリ2023』のファイナリスト(公式サイトより)

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《コンビ組んでる芸人は出場制限したらいいのに》
《本気でやってるピン芸人の邪魔》

【写真】変装&名前を変えて『R-1』予選落ちしていた兼近のヘンテコな“芸名”

 3月4日に行われるピン芸人の頂上決戦、『R-1グランプリ2023』(フジテレビ系)。2002年の発足以来、今年で21回目となるが、ネット上ではある“違和感”が指摘されている。

「非ピン芸人」が多すぎる?

「決勝進出者は2月11日に発表されましたが、“ピン芸人の大会なのに、コンビやユニットを組んでいる芸人が多すぎるのでは?”という声が上がっています。実際に、復活ステージから上がってくる予定の1人を除いたファイナリスト7人の顔ぶれを見ると、寺田寛明さんと田津原理音(たづはら・りおん)の2人はピン芸人として活動していますが、そのほかの5人はそれぞれコンビや3人組としても活動しています」(テレビ誌ライター)

 確かに、サツマカワRPGとYes!アキトの2人は『怪奇!YesどんぐりRPG』という3人組ユニットで活動しており、残りのメンツも『カベポスター』から永見大吾、『コットン』からきょん、『ラパルフェ』から都留拓也といった具合にコンビからの出場だ。

 ネット上では、
《コンビやトリオの片割れが出るの、いいかげんやめてほしい》
《若手のピン芸人が全然育ってない証拠では?》
 と、否定的な意見や厳しい声も。しかし、この様相は何も今に始まったことではない。

「過去には、博多華丸さんやチュートリアル・徳井義美さん、麒麟・川島明さん、スリムクラブ・真栄田賢さん、マジカルラブリー・野田クリスタルさん、COWCOWの2人、霜降り明星の2人などがそれぞれ“ピン”として決勝に進出しています。ほかにも、なだぎ武さんや浅越ゴエさんらは『ザ・プラン9』としてともに活動していましたし、今ではテレビに引っ張りだこの野生爆弾・くっきー!さんや千鳥・大悟さん、M-1王者のイメージが強いNON STYLE・石田明さんも決勝に進出した経験がある。霜降り明星・粗品さんが優勝した2019年大会は、最終決戦に残った3人がすべてコンビとして活動していました」(放送作家、以下同)

「やり残したままでは終われない」

 では、コンビやトリオとして活動する芸人が、なぜピン芸人の大会に多く出場するのか。

「野田クリスタルさんや粗品さんは、コンビ結成前からピン芸人として活動していて、芸人の間では名が知れていました。それぞれM-1王者ですが、もともと1人で活動していたわけですから、R-1の優勝を狙っていたのは自然なこと。

 ほかの芸人に関しても、コンビやトリオでネタ作りを担当している人は1人でも“勝負”ができる。ブレイクを果たしていない状況ならチャンスを掴みに行くのは当然だし、テレビなどで売れた後でも“やり残したままでは終われない”と挑戦しにいく人は多いです」

 今大会のファイナリストに関しても、こう語る。

「サツマカワRPGとYes!アキトの2人に関して言うと、『怪奇!YesどんぐりRPG』はそもそも一発ギャグが得意な3人のピン芸人からなるユニットであるため、一般的な“トリオ芸人”とはまた違う。昨年末のM-1で優勝したウエストランドが、ネタの中でR-1のことを“夢がない”と言い放ったことで、今回はある意味注目が高まっています。優勝者が“夢”を掴むことができるのか、業界でも熱い視線が注がれていますよ」

 王者に輝くのはピン芸人か、それともーー。