〈百名店のランチ〉「食べログ 焼鳥 百名店」の味を1,000円台で!/後半:個性派で選ぶ

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百名店の味を昼にも味わいたい! 藤島佑雪さんが独自の視点で選んだ、焼鳥 百名店の1,000円台ランチ。後編は個性的な3軒を紹介。

食べログ 焼鳥 百名店」の味を1,000円台で!

百名店の味を昼にも味わいたい!
食べログ 焼鳥 百名店」のなかには、親子丼や焼鳥丼など昼のメニューを1,000円台で味わえるお店があるとの噂をキャッチした編集部。教えてくれたのは出世ごはんでもおなじみ、実は都内のランチ事情に詳しい“ランチの女王”でもある藤島佑雪さん。独自の視点で選んだとっておきアドレスを2回に分けてお届けします。今回は、その後半。

第2回「ラーメンに唐揚げ! 焼鳥百名店の個性派ランチ

お友だちにレストランを紹介すると「何を頼めばいい?」と聞かれるんですが、いいお店なら、何を頼んでもおいしいんです。焼鳥店もしかり。今回、選ばせていただいた3軒はさすが百名店と申しますか、焼鳥もさることながら、ラーメンや唐揚げなど、焼き以外のお料理も絶品。つまり、焼きだけじゃない。煮る、揚げるなど調理全般の技術が高いってこと。実力店のすてきな底力が感じられるんです。

1. 表参道「鳥政」のラーメンセット

焼鳥丼と塩ラーメン 1,300円。バターを追加することもできる   出典:初代タタカエラーメンマンさん

表参道「鳥政」さん。港区の焼鳥店というと最近、モードなお店が増えていますが、1977年創業のこちらは時代にも街にも流されることなく、良心的な価格でハイクオリティな焼鳥を提供されています。昼からガッツリお肉を補給したいというのであれば、もも、ネギ巻き、ささみ、つくね、レバーと焼鳥5種類をのせた「焼鳥丼」もありますが、百名店の総合力を味わいたいならラーメンセットを。

スープは塩、醤油、味噌の3種類。スープを口に運べば、鶏のしっかりした味わいがジワーッと広がる逸品です。具はワカメ、ネギ、メンマにうずら玉子とシンプル。プラス、ミニ焼鳥丼付き。言うなれば、焼鳥丼に付いてくるスープがうーんと贅沢になったようなものでしょうか。

2. 茅場町「やき鳥 宮川」のから揚げ定食

から揚げ定食 900円   出典:【赤身】さん

茅場町「やき鳥 宮川」さんも本当に名店。決して広くはないお店で、譲り合ってひとときを楽しむっていうのがいい。ゲストの良心が満ちている大人のお店です。こちらのランチは「焼鳥丼」「もつ丼」なんかもあって、いい塩梅のタレといいなんといい最高なんですが、ゲストのほとんどが頼んでいる「鳥のから揚げ」定食が有名。

大きな唐揚げ5個中、2つが手羽。ちょっと色白な揚げ加減で、竜田揚げ風なんですが、もうね、サクサクですよ、衣が。で、肉汁ジュワ〜ッ。そのままもいいけど、ポン酢+ネギで食べても美味。それから鶏スープが座ったときと、食事中と2回出てくるのも嬉しい。これは行列ができるのも仕方ないですね!

3. 五反田「ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし」の親子丼

親子丼 1,000円   出典:サプレマシーさん

五反田ってあまり行かないんですけど、銀座のクラブ時代の同僚が今、五反田のキャバクラのとあるお店でナンバーワン張ってるんで、たまに顔を出すんですね。その前に伺うといいなっていうのが「ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし」さんなんです。元フレンチシェフのお店ということで、ひねりの効いた串がたくさん出てきますし、今は当たり前になってますが、焼鳥にワインを合わせ始めた草分けなんじゃないかしら。

で、夜なら締めに赤ワインといただく「親子丼」がお昼でもいただけます。これがタダモノじゃないんです! 普通は煮るだけでしょ? 違うんですよ。ここのは、鶏肉をいったん炭火で焼いてから、玉子でふわトロに閉じるんです。炭火の香ばしさと玉子の甘みに、白いごはん。あー想像しただけでよだれが出そう!

文:藤島佑雪