不祥事で無期限謹慎中のTOKIO山口達也が、メンバーとの話し合いの際に退職願を提出していた件で、リーダーの城島茂は5日、生出演したテレビ朝日系情報番組『週刊ニュースリーダー』で、その文面とともに苦渋を抱えている胸の内を明かした。

 山口をのぞくメンバー4人が2日に謝罪会見をおこなったことを伝えたこの日の放送。城島は番組冒頭で、謝罪会見を開いた理由を語ったうえで、「被害者の方の特定と、いわれなき中傷などされぬよう、そこの点に関してはご配慮よろしくお願い申し上げます」と深々と頭を下げた。

 2日の会見の中では、山口が書いた退職願を城島が預かっていることが明かさていたが、そこに書かれた具体的な文言について「最初はすぐ触れなかった。みんな固まってしまって」とその時の様子を語った城島は、一字一句ではなく、あくまで大まかな文面として次のように明かした。

 <今回のわたくし、山口達也がおかした罪に対して、被害者の皆さま、ご家族の皆様に大変ご迷惑をおかけしました。そして関係者の皆様にも多大なご迷惑をおかけしております。自分自身の責任をとって事務所を退所したいと思う所存であります>

 いま現在、その退職願を預かっている状態という城島だが、「テーブルの上に置きっぱなしで、どうしたものかと。こういうものを見たのも初めてですし、代表としてリーダーとして私が預かりましたけど、どう扱っていいのか」と苦渋を抱えている心境を語った。

 また、山口が退職願をジャニーズ事務所ではなく、メンバーに渡した理由については「長瀬なんかは小学生から在籍してますけど、子供たちが集まって最初は、それで夢を目指すみたいな感じでグループを組んでいる。社長と社員という一般的な部分とは、ちょっと違う部分があるのかなという気がする」と一般企業とジャニーズ事務所の相違を述べた。

 さらに、デビューして23年が経つTOKIOは、音楽グループの側面が強いことを城島は語る。「バントとして、長瀬がサウンドプロデューサーという形になっていて、自分たちで音楽をプロデュースする、プロモーションビデオも自分たちでどうしよう、CDのパッケージをどうしようかとか、そういうとこまで全部打ち込んで、自分たちで発言させてもらっている」と、ジャニーズ事務所内で音楽グループとして独特のスタンスを築いていることを伝える。

 そして、「TOKIOはそういう部分では恵まれているところなんですけど、会社内でも好きにやらせてもらっている以上は、今回の件は自分たちで責任を取らなきゃなっていうのがありましたね」とも続け、TOKIOとして今回の出来事の責任を受け止めたことを語っていた。