トランクルーム利用が増加…背景に「家賃高騰」 市場規模は3倍超の848億円に【なるほどッ!】
荷物を自宅以外で保管するトランクルームの市場規模が拡大しており、2024年には848億円と、調査を開始した2008年から3倍以上になっています。
トランクルーム大手のキュラーズによると、トランクルームは全国に1万4860店舗あり、市場規模は年々拡大しています。調査を開始した2008年は272億円でしたが、2024年には848億円と3倍以上になり、都市部を中心に増えているということです。
■仕事道具を保管「倉庫タイプの方がコスト抑えられる」
東京・江東区にある屋内型のトランクルームでは、345室中およそ290室がすでに埋まっているといいます。取材に応じた内装業を営む男性は、仕事で使う道具を保管していると話しました。
利用者の男性
「仕事の道具なので家に置ききれないので、(保管場所が)ないと成り立たない仕事なので、本当に助かっています。こういう倉庫タイプの方がコストも抑えられるかなと思います」
この男性は、仕事で使う電動ノコギリや作業台などを預けているということです。
■利用増の最大理由は「家賃・住宅価格の高騰」

トランクルームの利用者が増えている理由について、運営会社2社は最大の理由として「家賃・住宅価格の高騰」をあげています。ライフスタイルの変化で広い家に引っ越したいと考えても、家の価格が高騰しているため見送る人も多いということです。
住宅の価格を抑えようとすると家が狭くなり、真っ先に削られるのが「収納スペース」であるため、荷物の第二の置き場としてトランクルームを利用する人が増えているといいます。
利用料金は立地や店舗のタイプによって異なり、取材した東京23区の店舗では、広さ1.5畳のタイプで管理費込み月額1万6600円からだということです。
■クリーニングや買い取り、無料譲渡などサービスも進化

従来の自分で荷物を運ぶ「倉庫型」だけでなく、運営会社に荷物を送って管理してもらう「宅配型」も登場するなど、サービスは進化しています。
その一つが「クリーニング」サービスです。預ける料金とは別に、一着990円から衣類をクリーニングして保管してくれます。衣類以外に布団や靴も対象です。
二つ目は「買い取り」サービスです。預けていた荷物の中で不要になったものを、リユースショップで1点から買い取り査定を依頼できます。見積もり額に納得すれば、買い取ってもらえます。
三つ目は「荷物の無料譲渡」です。預けている荷物で譲りたいものを申請すると、他の会員が閲覧できるようになります。欲しい人がいれば、無料で譲り受けることができます。荷物の移動は倉庫間で行われるため、手間なく譲渡できる仕組みです。
■廃校の教室をトランクルームに

埼玉県や静岡県など全国21カ所では、廃校を利用したトランクルームも登場しています。
サービスを提供する一般社団法人が、廃校となった教室の一部を一般の人に貸し出しています。会社の事務所や創作活動の場として使う人もいますが、1割以上が荷物を預ける倉庫、つまりトランクルームとして利用しているということです。
山梨県にあった小学校の例では、仕事で使う道具を保管している人がいるといい、光熱費込みで1か月あたり2万2000円から利用できるということです。