生後4カ月のわが子を虐待死させた30代女、無期懲役を不服とし控訴 「一生謝罪」から一転、4800個の映像証拠に「記憶ない」と強弁も【韓国】
韓国で生後4カ月の息子を虐待して死亡させた「ヘドゥンちゃん事件」をめぐって、実母である30代の女が無期懲役判決を不服として控訴した。
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4月29日、光州(クァンジュ)地裁・順天(スンチョン)支院によると、児童虐待犯罪の処罰等に関する特例法上の児童虐待殺害などの容疑で一審で無期懲役を言い渡された30代の女が先日、裁判所に控訴状を提出した。
女は二審で、量刑の不当性とともに、虐待による殺人の故意があったかという判断について改めて争う姿勢であるという。子どもへの虐待を放置し、参考人を報復目的で脅迫した罪などで懲役4年6カ月を言い渡された女の夫の控訴状はまだ受理されていない。
女は昨年10月22日午前11時43分ごろ、全羅南道麗水市(チョルラナムド・ヨスシ)の自宅で生後4カ月の息子ヘドゥンちゃん(仮名)を無差別的に暴行し、水を出したままにしたベビーバスに放置して、多発性骨折や出血などで死亡させた疑いがある。
事件当日、病院に搬送されたヘドゥンちゃんや顔から足まで全身に痣と骨折があり、臓器の破裂、腹腔内で500ccの出血も確認された。

検察が自宅内部に設置されたホームカメラのファイル4800個を精密に分析し、参考人の供述などを総合した結果、女は同年の8月24日から少なくとも19回にわたり、ヘドゥンちゃんを常習的に暴行・虐待していたことがわかった。生後133日でこの世を去ったヘドゥンちゃんは、人生の半分に相当する60日間を過酷な虐待に耐えなければならなかった。
一審の裁判部は、4月23日に開かれた判決公判で「被告人らは親として子どもを安全に養育する無限の責任があるにもかかわらず、子どもは世界のすべてである親からの虐待により、生後133日で死亡した。生きていた期間の半分もの間、虐待を受け悲惨な死を遂げた」とし、夫妻を強く叱責した。
そのうえで、女に対し「子どもを独立した人格体ではなく所有物のように扱い、怒りをぶつける対象にした反社会的かつ反倫理的な重大犯罪である。非難されるべき余地が極めて大きく、結果もまた非常に重大であり、厳重な処罰が必要だ」と強調した。
これに先立ち検察は論告求刑公判で、女に無期懲役、女の夫に懲役10年を求刑していた。

だが、女は殺人の故意があったことは認めなかった。女は論告求刑公判において、見守りカメラの映像に残された暴行の場面や子どもを浴槽に放置した経緯、通報が遅れた理由などを問う検察の追及に対し、「記憶にない」「わからない」と述べて回答を避けた。
子どもの体を強く叩けば死に至る可能性があることや、状態の緊急性を認識していたかについても、女は「それほど深刻だとは思わなかった」「そこまで考えが及ばなかった」と答えた。
女の弁護人は「被告人は2人の子どもを育てる過程で激しい心理的圧迫を受けており、瞬間的な感情の爆発によって犯行に至ったものだ。殺害の故意や未必の故意を認めることは難しい」と主張した。また「被害児童が単一の行為で死亡に至ったと断定することは難しく、被告人に殺害する意図はなかった」として、児童虐待殺害ではなく、児童虐待致死の範囲で判断してほしいと要請した。
女は最後陳述で「親として私が犯した過ちの責任を取り、重い刑罰が下されても謙虚に受け入れる」とし、「子どもに痛みを与え、死に至らしめたことを心からお詫びする。一生、子どもに謝罪しながら生きていく」と述べた。
(記事提供=時事ジャーナル)
