財布の中から「夏目漱石」の1000円札が! 結構昔のお札なら、「プレミア」がついて高く売れますか? 高額になるケースも紹介

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ある日、財布の中に入っていた1000円札を何気なく見てみると、そこに描かれていたのは夏目漱石! このような場合、驚きと懐かしさを感じるとともに、「結構昔のお札だし、高く売れるんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。 本記事では、夏目漱石の1000円札について、その発行背景やプレミア価値の有無について解説します。

夏目漱石の1000円札とは?

夏目漱石の肖像が使用された1000円札は、1984年(昭和59年)11月1日から発行されました。そして、2004年(平成16年)11月1日に登場した野口英世の肖像が描かれた千円券に引き継がれる形で2007年4月2日に発行が終了しました。
夏目漱石の1000円札は約20年間流通していましたので、なじみがある人はいまだに多く、ふとしたときに手にすると懐かしいと感じる人もいるでしょう。
 

夏目漱石の1000円札は高く売れるの?

現在は発行されておらず、20年近く前に発行が中止された夏目漱石の1000円札ですが、プレミア価値はあるのでしょうか?
結論としては、残念ながら夏目漱石の1000円札は発行枚数が多かったため、通常の状態では高額で取引されることはほとんどありません。つまり、夏目漱石の1000円札は基本的には額面通りの1000円分の価値しかありません。
 

夏目漱石の1000円札でもプレミアがつく場合もある

基本的には1000円の価値である夏目漱石の1000円札ですが、その全てが「ただのお札」で終わるわけではありません。どのような条件に該当する場合、プレミア価値がつく可能性があるのか見ていきましょう。
 

記番号が特殊である

お札には記番号という、1枚ずつ異なる通し番号が記載されています。記番号はアルファベットで数字を挟んでおり、この記番号の組み合わせが珍しければ夏目漱石にかかわらずプレミアがつくことがあります。
例えば、「111111」といったゾロ目、「200000」のようなキリ番、「123456」のように数字が1ずつ上がっていく階段のような記番号の紙幣は人気です。
ほかにも、印刷位置が異なる位置ずれや、余分な紙片が紙幣についた福耳エラーといったミス的なものも珍しいため、見つけたら大事に保管するのもよいでしょう。
 

プレミアがつくお札はどこで売ればいい?

たとえプレミアがつくような貴重なお札でも、銀行に持っていくと額面通りにしか換金はされません。また、その際にはどれだけ古いお金でも、基本的には古銭的な価値は考慮されません。
プレミア価値が高いお札を見つけ、高く売りたい場合はどこで売るのがよいのでしょうか?
一般的なのは、オンラインオークションなどのネット関係での売買が挙げられます。メルカリやヤフオク! などで「特殊記番号」などの条件で出品すると、予想以上の価格で売れる可能性もあります。
また、紙幣を専門的に扱う古銭ショップなどでは、プレミア価値の有無を詳しく査定してくれるでしょう。
 

まとめ

夏目漱石の1000円札は、1984年から約20年間流通していた、比較的最近の紙幣です。発行枚数が非常に多く、通常の状態では高額で取引されることはまれです。
しかし、特殊記番号、エラー紙幣などの条件を満たしている場合は、コレクターから高値で買い取られることもあります。財布の中から夏目漱石の1000円札を見つけたら、まずは状態や記番号を確認してみましょう。もしかしたら、お宝紙幣かもしれません。
 

出典

日本銀行 千円券
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー