52年ぶりに、開催国枠で出場権を手にしたホッケー男子日本代表「サムライジャパン」。数多の先輩が、出場できずに涙をのんできた夢の舞台……。だからこそ田中世蓮(27)は、自信と勲章を手にして本番に臨みたかった。

 その舞台となったのが、五輪の出場権がかかった、2018年のアジア大会だ。

「予選リーグ3戦めで、インドに大敗。でも、それでチームがひとつになれたような気がします。優勝した瞬間は、もう頭が真っ白で。いろんなことを犠牲にしてやってきたことが、すべて報われた気がしました」

 チームの合言葉は、外国人のアイクマン監督の口から飛び出した「ヤマトダマシイ」と「アキラメナイ」。

「怖さはゼロじゃない。でも本番では、ホッケーの風を吹かせてみせます!」

●田中世蓮(27)の “金言”
《栄光の道》
「大好きなAAAの曲『WAY OF GLORY』。試合前は必ず聞いています」(田中、以下同)

●一問一答
――ホッケーを始めたのは?
「小学5年のときです。地元のクラブチームが、毎日校庭で練習していて、ずっとやりたいと思っていたので、入部が認められる5年生になると同時に入りました」

――マイブームは?
「ホッケー以外に何もしていない、つまらない男なんで。なんだろう? 10年近く自炊生活をしているので、自分で料理を作ること……ですかね(笑)」

――好きなアスリートは?
「中田英寿さん。言動もそうですけど、コミュニケーション力や存在感がすごいです」

――弱点は?
「時間に追われるのが苦手です」

たなかせれん
1992年11月9日生まれ 島根県出身 174cm67kg ポジションは、攻守の要となるMF。日本リーグで、2年連続年間MVPを受賞。岐阜朝日クラブ所属

写真・田中智久
取材&文・工藤晋

(週刊FLASH 2020年3月17日号)