日本代表MF鎌田大地(クリスタル・パレス)は今季、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)を制し、2021-22シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)に続いて自身2度目の欧州タイトルを獲得した。決勝戦が5月27日に行われたため、31日のアイスランド戦には参加しておらず、モンテレイでの事前キャンプから本格合流。近年、凄みを増し続ける“勝負強さ”を引っさげ、カタールW杯に続いて2度目の夢舞台に臨む。

 鎌田は昨季、新たに加入したクリスタル・パレスでFAカップを優勝。続く今季開幕前のFAコミュニティシールドも制すと、クラブとして初出場となったECLも勝ち抜き、タイトルとなかなか縁のなかったクリスタル・パレスにわずか2年間で3つのタイトルをもたらした。鎌田は次のように言葉を選びながら、これほどまでにタイトルが続いている要因を分析した。

「持っていると思う。日本語が合ってるんですかね。そういう星のもとに生まれたというか……(苦笑)。みんな自分の何か違ったところがあると思うけど、僕自身がたくさん点を取って勝っているわけではないし、自分がいるチームはなかなかビッグクラブではないので、普通は勝てないチームがこれだけ勝っているということだったり、そういう舞台に進めているということは本当に持っているということ以外に何もないと思う。そういうことなんじゃないかなと思っている」

 とはいえ客観的な分析を繰り出すのみで、決して浮かれた様子を見せないのが鎌田の凄みだ。

 前日3日の練習前円陣では森保一監督のチームへの挨拶を求められたが、その場では欧州CLやELではなく「カンファレンス(リーグ)はカンファレンス(リーグ)」という主旨の言葉を口にし、チームメートを笑わせた鎌田。さらに「僕たちが目標としているように将来、チャンピオンズリーグでしっかり主力で試合に出るような日本人が出てくるように、チームとして切磋琢磨しましょう」と伝えたという。

 こうして勢いに乗る鎌田だが、タイトル獲得の余波はW杯期間に向けた過密日程という形で懸念材料となっている。それでも「僕は試合に出続けたいタイプだし、練習もできればしたいタイプなので」と問題なし。「今季もパレスで、カンファレンスリーグ決勝がチームとして60試合目だった。日程にも慣れているし、選手としては試合がたくさんできるのは幸せなこと」と前向きにW杯を見据えた。

(取材・文 竹内達也)