“あと15分”で夢破れたアーセナル初のCL決勝 出場のOBが回想「赤ん坊みたいに泣きじゃくった」
パリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ決勝を控えるプレミア新王者アーセナル。チームは昨日、決勝の地ブダペストへ降り立ったことがわかっている。
アーセナルにとって、これが史上2度目のCL決勝となる。1度目は05-06シーズン、相手はバルセロナだった。レアル・マドリードやユヴェントスといった強豪を打ち倒して決勝まで上がってきたアーセナルには大きな期待がかかっていたが、前半18分にGKイェンス・レーマンがサミュエル・エトーを倒したとしてレッドカードを受け、退場となってしまったことは周知のとおりだ。
「今でもそのことを考えるよ。チャンピオンズリーグの試合を観るときは、友達に『僕は決勝戦に出場したんだ』って言うんだ。決勝に出場して、優勝まであと一歩だった」
試合はアーセナルが数的不利となるも、前半のうちにセットプレイからソル・キャンベルがヘディングシュートを沈め、1点リードで折り返す。しかし76分についに守備が決壊。エトーに同点ゴールを決められると、80分にジュリアーノ・ベレッチが逆転弾を挙げ、アーセナルは敗れてしまう。あと15分ほど我慢できていれば、初の戴冠となる試合だった。
「なぜ僕じゃダメなんだ? なぜアーセナルじゃダメなんだ? と自問自答したよ。当時、僕らは最強チームだった。誰もが僕らと対戦することを恐れていた。でもロッカールームに戻ってきたときは、最善を尽くしていたよ。10人でのプレイだったとはいえ、ベストを尽くした。最後に、小さなことが試合の流れを変えてしまったんだ。決勝を戦って勝てなかったら、悲しい気持ちになる。だから、僕たちは誰も、何も話さなかった」
「みんな泣いていた。僕も泣いていた。まるで赤ん坊のように泣きじゃくったよ。タイトルが欲しかったから、赤ん坊のように泣いたんだ」
「イェンスはとても悲しんでいた。なぜなら、もし彼がレッドカードを受けていなかったら、僕らは試合に勝てていたとわかっていたからだ。これは正直に言うよ」
エブエ氏は現在のチームが、あのときの無念を晴らしてくれることを願っているようだ。
「ここはフットボールクラブであり、人生そのものだ。だから今、君たちにバトンを渡すよ。もし彼らが勝てば、それは彼ら自身のためだけでなく、僕らのためにもなるはずだ」
エブエ氏の願いどおり、アーセナルは初のCL制覇を成し遂げることができるだろうか。
