ABS秋田放送

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毎日の料理に欠かせない卵の話題です。

天候によって生産量が急激に増えたり減ったりせず、ほかの農産物と比べて価格が安定しているため、「物価の優等生」と呼ばれています。

しかし、この卵が、ここ数年、エサ代の高騰や鳥インフルエンザの影響で値上がりしているんです。

厳しい状況の中でも、企業努力で値上げを避けようと奮闘する店を取材しました。

潟上市天王にある卵専門店・たまごの樹です。

ここは、秋田市の「瀧田養鶏場」直営の店で、卵を使ったスイーツや食事も提供しています。

こちらは、メニューの中で一番卵を使う料理「オムライス」。

新鮮な卵を使ってとろとろのオムライスに仕上げていきます。

トマトとデミグラスのソースを使った「ダブルソースオムライス」。

一皿の中でいろいろな味が楽しめるため、一番の人気メニューです。

田村修アナウンサー
「調味料の味付けとは別に卵のきちんとした味が分かりますね。しっかりした味というかまろやかなコクがあるというか、そういう卵の風味がします。50歳すぎてもオムライスはおいしいですね」

瀧田養鶏場では、ニワトリに、独自の配合のエサを与えていて、生産される卵は、甘みとコクがあるのが特徴です。

このため、一般的な卵と比べて少し高めのブランド卵として販売しています。

ただ、ロシアのウクライナへの軍事侵攻などの影響で、エサ代の価格が高騰。

全国的に、卵は10個入りで50円前後値上がりしました。

さらに、円安や鳥インフルエンザの影響、輸送費の高騰などで、この1年でさらに20円から30円価格が上がっています。

この店では、去年、やむを得ず卵の値上げをしたものの、元々割高なため、この1年は価格を据え置いています。

瀧田養鶏場 瀧田稔会長
「卵の価格に上乗せしたいというのが本音なんですけども、いろんなものが上がってますから、お客様のことを考えると、そう簡単には値上げできないなという風に思って、まあそういう風な思いから今は値上げをしていないということなんですね」

6万羽近くを飼育している瀧田養鶏場のエサ代は、5年前、年間約1億円だったのが、いまでは1.5倍以上にふくらみました。

さらに、原油価格の高騰などで、様々な物の値段が上がっていて、価格に転嫁させず利益を削る企業努力も限界に来ています。

瀧田稔会長
「円安がもっと進むとかねそういうふうになってくると、あるいは原油の価格とか…なると卵の価格を値上げせざるを得ないと。飼料がまた上がると思います、そうなると。今以上にね。そうすると卵の価格を上げないと、まあやっていくのが難しいということになってくと思います」

“物価の優等生”では、なくなってきている卵。

この先も、価格が不安定な状況が続きそうです。

※4月16日午後6時15分のABS news every.でお伝えします