日産 新型「スカイライン」ティザー画像[画像:日産自動車公式YouTube]

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歴代をオマージュしたデザインを採用

 日産は2026年4月16日、長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」を発表するとともに、商品ポートフォリオのひとつとして、日産の代表的なミドルサイズセダン「スカイライン」のティザー画像を世界初公開しました。

 2025年5月に発表された経営再建計画「Re:Nissan」での新型スカイラインの開発明言に続き、市販モデルの登場がより具体的になった形です。

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 スカイラインは1957年に登場したミドルサイズの高級乗用車です。スタイリッシュなデザインに走りを重視したエンジンや足回りを採用したことが特徴で、特にラインナップの中心となるセダンについては、スポーツセダンの代名詞として長らく愛され、日産の代表的車種になっています。

 現行型(V37型)は13代目で、2013年11月に発表。スタイリッシュで躍動的なデザインやFR(後輪駆動)レイアウトなどの歴代の特徴を踏襲しつつ、インテリアの質感向上や「インテリジェントクルーズコントロール」をはじめとする先進技術を搭載。プレミアムセダンのキャラクターを高めています。

 また、ハイブリッド車の設定や先進運転支援システム「プロパイロット2.0」の採用、高出力の3リッターV型6気筒ツインターボエンジン新搭載など、複数回におよぶ改良を実施。12年という異例のロングライフを送っています。

 しかし、人気のボディタイプがSUVに移行し、販売台数ランキングにおいても上位はSUV・ミニバン・コンパクトカーといったものが占め、セダン車不人気が顕著になっています。

 他社においても、長らくライバル関係にあったトヨタ「マークII」の系譜を持つ「マークX」も生産終了。日産も「フーガ」「シーマ」など、歴史の長いセダン車がすでに販売を終了しており、国内のラインナップで唯一スカイラインがセダンとして残っています。

 そうした流れから、追加設定したハイブリッドモデルや最新の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」搭載モデルはすべて廃止され、現在は3リッターツインターボモデルに集約されています。

 2021年6月には、一部報道で日産が次期「スカイライン」の開発を中止したと報じられ、日産 副社長(当時)の星野朝子氏が「日産は決してスカイラインをあきらめない」と発言し、報道を否定したこともあり、ますますスカイラインの存続が注目されています。

 加えて、折からの日産の経営状態の悪化により、スカイラインどころか日産の存続も危ぶまれる段階にも直面することになりました。

 そうしたなか、2025年5月に発表された経営再建計画「Re:Nissan」では、2024年度に直面した厳しい業績からの脱却を図る取り組みについて言及し、人員の削減や固定費の削減、商品戦略の再構築など、抜本的な経営の改革を加速させることをアナウンスしました。

 非常に厳しい状況のなか、投入する予定の新型車の開発期間を大幅に短縮させることで、コストの削減につなげるというねらいです。

 そしてこの取り組みで開発する車種として「新型日産スカイライン」の名称を具体的に掲げたのです。

日産 新型「スカイライン」ティザー画像[画像:日産自動車公式YouTube]

 そして今回の長期ビジョンでは、日産のイヴァン・エスピノーサ社長は商品ポートフォリオのひとつとしてスカイラインの名前を掲げ、プレゼンテーションのなかでティザー画像を公開し、「(スカイラインは)まさに日産の源流と魂の象徴」と述べています。

 エスピノーサ社長は新型スカイラインについて、「日本のエンジニアリングと走りへの情熱を体現してきたスカイラインは、高性能で正確で意のままの走りを実現します」との表現にとどめていますが、ティザー画像にはフロントとリア回りのデザイン、エンブレムが映し出されました。

 フロントフェイスは10代目「R34型」のような鋭いデザインに、リアはスカイラインの伝統である丸目4灯のテールランプを採用。さらにリアのエンブレムは3代目の通称「ハコスカ」のデザインと同等で、フロントは5代目の通称「スカイラインジャパン」あるいは、8代目の「R32型」風の「S」をモチーフにしたデザインとなっていることが確認できます。

 現在のところはまだ具体的な投入時期やパワートレインなどは明言されていませんが、現在開発が進められているとみられ、正式発表が待たれるばかりです。