【バイタルエリアの仕事人】Vol.18 瀬川祐輔|ゴール前での心がけはリラックス「相手のほうが焦っている」
明治大から2016年にザスパクサツ群馬に加入し、17年に大宮アルディージャに移籍。18年から在籍した柏レイソルではFWとサイドハーフ、時にはSBもできるアタッカーとして活躍した。
そして今季は湘南に加入。3−5−2の2トップとサイドボランチをこなし、ここまで20試合に出場。主力の地位を確立している。新天地で躍動する28歳は、今シーズンをどのような意気込みで迎えたか。
柏に4年間いて、タイミングや年齢を考えて「違う環境に身を置かなければならない」という覚悟を持って湘南に来ました。周りの選手との違いや結果を出さないといけないと思っていました。
チームにとけ込むことも大事ですけど、それ以上にサッカーに対しての熱量を今まで以上に増やして、結果にこだわっていこうと。湘南は残留争いしてきたので、チームの順位を上げられるようにしつつ、個人の結果を出すことを目ざしています。
6月のルヴァンカップ・プレーオフのセレッソ大阪戦あたりから、徐々にサッカー観が変わってきました。
湘南の良いところは、守備も攻撃も11人全員でサッカーができること。前線では今、町野(修斗)や大橋(祐紀)が点を取ってストライカーの役割を担ってくれています。僕も最前線でプレーしたいタイプですけど、前線の選手や周りにいる選手が迷わずプレーができるようにしています。
頭の中が整理できたというか、チームが90分間うまく戦えるような循環ができるように目を向けだしたというか。結果は今も求め続けています。個人のゴール数が1得点(第22節終了時点)と少ないことを含めて、どん欲に毎試合得点を狙ってはいます。
だた、チームが勝つことを最優先にする気持ちが、より強くなりました。声をかけながら周りの選手をスムーズにプレーできるようにというのは心がけています。
湘南を率いるのは、昨年9月の途中就任でチームをJ1残留に導いた山口智監督。「まだまだ上を目指さないといけない」と意気込む指揮官のもと、瀬川は何を学び、吸収し、表現しようとしているのか。
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湘南に加入直後から、智さん(山口監督)がやりたいこと、練習で求められていることは、自分にも落とし込むことができました。練習のたびに言ってくれていましたので、スムーズに受け入れられました。
智さんが求めることを最優先しながら、自分の色を出すことを目ざしてキャンプから取り組んできたつもりです。
攻撃に関して、智さんがチームに求めている部分は、自分が感じている足りない部分でもあった。だから、前向きに取り組むことができています。
自分に足りなかった部分とは、ゴールに向かっていく大胆さです。群馬や大宮にいた頃はゴールに向かっていく姿勢が僕の良さだったのですが、歳を重ね、柏でいろいろなシーズンを過ごすにつれて、ボール保持が必要になったりして。
消極的というか確率を求めて、“シュートではなくパス”など可能性が高いほうを選択してしまっていました。今までは、ボールと自分の関係で動いていることが多かったです。
そうではなくて、2トップならばもう一人のFWがあけたスペースに入る動きであったり、でもゴールが最優先だからDFの背後を狙おうとか。ボールの状況に応じた一つひとつのプレー選択の幅が狭かった。そのプレーの幅が広がったかなとは思います。
守備についてのチームのルールが整理できはじめてきたのが、ルヴァンカップのC大阪戦あたりでした。なるべく早く監督が求めていることを体現しようとは思っていましたが。チーム状況があまりよくなかったことを含めて、時間がかかってしまいました。
