15年前に出産した母親は娘がダウン症候群だったことから、養子に出すよう医師に勧められた。しかし愛する娘を手塩にかけて育て続け、現在15歳になった娘は全米のトップブランドのモデルとして活躍することとなった。『The Sun』『Mirror』が伝えている。

【この記事の他の写真を見る】

米コロラド州コロラドスプリングスに住む15歳のケネディ・ガルシアさん(Kennedy Garcia)は、ダウン症候群を抱えて生まれてきた。ダウン症は一般的に身体と精神の発達が遅れると言われ、彼女の母親レニーさん(Renee、40)は、ケネディさんを出産した直後に医師から「養子に出すために施設に入れた方がいい」と言われた。

さらにケネディさんが成長しても満足に生活することができず、成人になってもオムツを必要とするだろうと医師に言われ、レニーさんは悲しみに暮れたそうだ。ところがある助産師から「自分もダウン症の娘がいる」と知らされ、彼女の娘は比較的普通の生活ができているとも伝えられた。

それからレニーさんは前向きに捉えるようになった。しかしなかなか簡単にはいかず、生まれて間もないケネディさんは白血病にかかり、ようやく克服した頃には頸椎の一部と頭蓋底とが離れているため頭を支えられず、半年間は頭を固定するために金属のフレームをつける生活を強いられたこともあった。

この治療の間にケネディさんはダンスのビデオを見て過ごすことが多かったせいか、治療後はダンスに夢中になり、5歳になったあたりからダンス教室に通うこととなった。ダンスによって人前で自分を表現することに興味を持ったのか、ケネディさんは「ダウン症ワールド・マガジン(Down Syndrome World Magazine)」でも紹介され、雑誌のモデルなどもこなすようになった。

ケネディさんは現在、タレントエージェンシーに籍を置いており、大手アパレル会社のアメリカンガール、ジャスティス、ディズニーといったトップブランドのモデルをしている。そのため定期的にコロラドからカリフォルニアやニューヨークへと向かい、充実した日々を送っているようだ。

またケネディさんには、マシューさん(Matthew、19)というボーイフレンドがいる。彼もまたダウン症を抱えているが、現在はアーティスト兼俳優として活躍している。2人が初めて出会ったのはケネディさんが12歳の時、企業広告のオーディション会場だった。ケネディさんを見かけたマシューさんは彼女に一目惚れしたようだ。

レニーさんの話によると当時、マシューさんはユーモアを交えて「僕の携帯電話が壊れているようなんだけど、君の電話番号が載っていないみたいなんだ」とケネディさんに声をかけたという。そして彼はレニーさんの承諾を得て、ケネディさんと連絡を取り合うことになった。

マシューさんはロサンゼルス在住で、2人は住む場所が離れているが、月に1度はレニーさんの付き添いのもとで会うことができているそうだ。現在2人は学校などで、ダウン症候群とは何か、周りの人達がどのようなサポートができるかなどダウン症候群について人々に知ってもらうために講演を行っているという。

一度は医師にケネディさんを手放すよう言われたレニーさんだったが、彼女は「ケネディが成し遂げてきたこと全てが信じられないほど私は誇りに思っています。彼女は素晴らしい女の子であり、私達家族の人生に迎えられたことは非常に幸せなことです」と語っている。画像は『The Sun 2020年2月21日付「SHINING STAR Teen with Down’s syndrome becomes a successful model 15 years after mum was told to ‘put her in an institution’」(Credit: kennedyjean04/Instagram)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)