社会人に聞いて分かった。本当のプレゼンスキルが身に付くのは学生時代
社会人になったら、プレゼンをバリバリやって……。
なんて想像をしている学生の方も少なくないのでは。現在、学生向けのプレゼンコンテストの募集を行っている「Student Presentation Award 2011」()を運営するSPA実行委員会がCOBS ONLINE会員の社会人にプレゼンテーションのスキルに関するアンケートを実施しました。このアンケートから導き出された、意外な社会人のプレゼン事情とは?
調査時期:2011年2月18日〜2月21日
調査対象:COBS ONLINE会員
調査数:入社3年以内の20代社会人男女341人
調査方法:インターネットログイン式アンケート
意外と増えない!? プレゼンテーションの機会
今回のアンケートにて、「社会人になって学生時代と比べてプレゼンテーション・発表の機会は増えましたか?」という問いに対して、63.1%の社会人が「どちらかというと増えていない」、「全く増えていない」と回答しました。プレゼンの機会って意外と少ないの?
これにはカラクリがあって、営業職だけの回答だけを見ると、約半数が「非常に増えた」と「どちらかというと増えた」と答えており、職種によってプレゼンの有無が大きく変わってくるようです。一方で、内勤系の技術職や秘書といった職種の方はプレゼンの機会が減っているようです。
社会人になると失われるプレゼンの自信。その原因は場数
続いて、「学生時代と比べて、社会人になってから、プレゼンテーション力・表現力に自信が付きましたか、なくなりましたか」という問いに対しては、「どちらかというと自信がなくなった」、「全く自信がなくなった」という、どちらかというと自信がなくなった回答が56%で過半数という結果に。
学生のころに比べて“自信がなくなった”人の声は、
・スゴイ人はたくさんいる。親しい人がおぉっというプレゼンをしていると、ますます自信がなくなる
・プレゼンテーションをする機会がなくなったので、自分のプレゼン能力が社会に通用するのか分からないから
・会議で自分の意見を求められても上手く伝わっていないことを実感しているから
・大学時代は同年代対象だったので、もらう評価も結構甘くて自信につながっていたと思うが、会社は目上の人ばかりなので
と、「周りがスゴい」という声と「プレゼンの機会がなくなり自信がなくなった」という声が多いようです。これが社会の壁でしょうか。
一方で、学生のころと比べて“自信が付いた”派の声は、
・パワーポイントのスキルが上がった
・ほぼ毎日トークの機会があり、100人以上の前で話すこともあった。度胸がついた
・伝えたい相手の反応がよく分かり、また、周りの先輩からもお褒めの言葉を頂いたから
・様々な立場・バックグラウンドを持った人に対してプレゼンを行うようになったので、相手に合せた方法でできる様になったと思うから
と、場数とPowerPointなどのソフトの使いこなしが自信につながっているようです。アンケート全体から見ても、プレゼンテーションスキルの向上には「場数」というキーワードは外せないようです。
社会人から学生へのリアルなアドバイス
さらに学生の方に向けて、社会人の立場から募集したプレゼンテーション力・表現力の磨き方についてのアドバイスを抜粋します。
・パソコンは一通り使いこなせると、気分的には楽になると思う。時間がある今だからこそ、基本的操作は身に付けておいた方が良いと思う。
・いくらいいプレゼンを作ったとしても、印象に残るのは、言葉遣いや話し方だと思うので、基本的なマナーを身に着けておくことが何よりも大切だと思います。
・とにかく、場慣れをしないとあまり良いプレゼンはできないと思います。練習回数を多く行く、他人に見られる、評価されることに恐れず、見た目だけでも堂々と行うようにしてください
・もっと専門的な知識を増やした上で、生き残りをかけた(お金のつくような)コンペティションに出ていれば、もっとシビアな力がついたと思う
・経験を積まないとプレゼンテーション能力が上がらないので、出来る限り学生時代のうちにプレゼンをする機会を作って慣れておいた方がよい。会社では親切に教えてくれないので。
・資料作りに力を入れるのももちろん大事なことですが、それよりも人間は話し方や姿勢、表情に心を動かされるものだということを意識してプレゼンするといいと思います
・社会人になってからは分かりやすく伝える構成力が求められますので、大学時代には自分の研究室の人達だけではなく、まったくその分野の知識がない人にも分かりやすく端的に伝えられるような表現力を身につけておいてください。
・話し方は慣れです。アウトプットする機会を自らつくり、とにかく話すことに慣れる事。資料や構成はフレームワークを勉強し、プレゼンが上手な人から盗むこと
さらにこのアンケート結果と学生のプレゼンスキルの磨き方について、Student Presentation Award 2011の審査員を務める、日本マイクロソフト株式会社のOffice製品マーケティンググループ部長 三野達也さんにコメントをいただきました。
「社会人になるとプレゼンテーション以外の用途にも、PowerPointを使った資料の作成、情報のシェアという機会が格段に増えますので、分かりやすいスライドを手早く作れるよう学生時代に慣れ親しんでおくことをお勧めします。アイデアや成果、そしてご自身を上手にアピールすることで、切り開ける未来や選択肢が変わってくるはずです。今回開催するプレゼンコンテストへぜひご参加いただき、就職活動や将来のお仕事にお役立てください」
意外なことに、社会人になってから少なくなるかもしれないというプレゼンテーションの機会。プレゼンテーションのスキルを磨くには、学生のうちが場数を踏んでおくチャンスだったようです。先輩社会人のアドバイスを元に、学生のうちにこっそりプレゼンスキルを磨いておきましょう。
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