戦争遺跡の保全や活用に向けて調査実施へ 県の調査委員会が初会合 県内5つの戦争痕跡からスタート 秋田
戦争遺跡の保全や活用について話し合う、県が設置した調査委員会の会議が初めて開かれました。
戦争の惨禍や教訓を伝える戦争遺跡。
まずは秋田市の土崎空襲や、大館市の花岡事件など、県内5つの戦争の痕跡を詳しく調べることが決まりました。
県教育庁が設置した戦争遺跡の調査委員会は、県の文化財保護審議会の委員や大学教授など5人で構成されています。
藤澤昌委員長
「戦争の遺構もだいぶ古くなっていると思います。ですからこの調査委員会で戦争遺跡の現状をしっかりと把握して、そしてその保存と活用方法を検討してまいりたい」
調査するのは、終戦前夜からの爆撃で250人以上が犠牲になったとされる秋田市の土崎空襲。
太平洋戦争末期に強制連行されていた、400人余りの中国人労働者が命を落とした花岡事件にまつわる大館市の花岡川。
1906年から終戦まで使われていた、歩兵部隊の訓練地、大仙市の「旧強首陸軍演習場」。
天皇・皇后両陛下の肖像写真、御真影をまつる建物で、かつては学校の入り口に設けられていた、男鹿市船越の奉安殿。
そして、にかほ市金浦地区で行われた、上空からの銃撃の痕が残る門柱です。
戦争遺跡の調査は、詳しい史実の解明や平和学習などにもつながると期待されています。
外池智副委員長
「これから秋田県がどういう街であり続けたいか。それはやっぱりこういった歴史的な史実と一緒に、それを街の形として残していくような地域づくり街づくりの一環として私は意義があると思うんですね」
戦後80年余り、県内では1件も文化財登録がされてこなかった戦争遺跡の調査がようやく動き出しました。
藤澤昌委員長
「今、秋田県にこういうものが残っていて、やはり戦争の悲惨さとか平和へのその願いとかそういうのが伝えられればいいのかなと思いますね」
委員会は最初の5件を含む20件ほどを、来年度にかけて詳しく調査して結果をまとめることにしています。
※6月4日午後6時15分のABS news every.でお伝えします