「森 且行」がSMAPから脱退した“本当の理由” 「全面的に自分の意志で、というわけではない」
森 且行(かつゆき・52)が「SMAP」を脱退してからちょうど30年。アイドルとして人気の絶頂にあった彼は、なぜオートレーサーに転身したのか。作家の小菅宏氏によれば、語られていない本当の理由があるという。
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最も愛しているジャニーズ
森がSMAPを脱退して芸能界も引退すると発表したのは、1996年5月7日のことだった。
「オート選手は自分の夢でした。SMAPを辞めるのはワガママかもしれないが、夢を諦められない。やるからには、オートの世界で一番を目指したい」
会見に集まった記者を前にして、こう宣言したのである。所属先だったジャニーズ事務所も、
「慰留したけれど、森君の気持ちは固かった」

と、説明した。
このように、森は自身の意志により芸能界に見切りをつけ、グループを抜けたとされているが、
「実情は異なります。彼は全面的に自分の意志で辞めたわけではありません」
とは、小菅氏。
集英社で編集者をしていた頃、ジャニー喜多川氏やメリー喜多川氏と密に仕事をした小菅氏は、以降もジャニーズに関する取材を続けた。『女帝 メリー喜多川』(青志社)などの著作では、事務所の裏側をつづっている。
「ジャニー氏はかつて私に“最も愛しているのは『初代ジャニーズ』とSMAPの二組だけです”と言いました。中でも森のことはとても気に入っており、目をかけていましたね。だから、森は“レーサーになってもジャニーズを辞める羽目にはならないだろう”と、鷹揚に構えていた節がある。当初、レースと芸能界の二足のわらじを履くつもりでいたのだと思います」(同)
“女帝”の逆鱗
森がSMAPを脱退せざるを得なくなったのは、事務所を仕切っていたメリー氏の逆鱗に触れたことが大きかったという。
「彼女に黙ってオートレーサーの採用試験を受けていたのがマズかった。所属タレントを“ウチの子”と呼んでいたメリー氏は、事務所内のあらゆることを把握しないと気が済まないタイプでしたから」(小菅氏)
オートレース好きで知られた作曲家、故平尾昌晃氏と交流を持ったのも悪手だったそうだ。
「森にしてみれば単に平尾氏と話をしたり、オート関係の知人を紹介してもらったりしたかったようです。しかしメリー氏は、平尾氏を通じて他事務所への移籍を企てている可能性を疑いました。こうして“女帝”からの信用を失った森は、芸能界を追放されることになったのです」(同)
賞金総額は7億円超
SMAPの仲間だった木村拓哉や中居正広はその後、年収ウン億円ともいわれる大物に。一方で厳しいレースの世界に身を置くことになった森は、どれくらい稼いだのか。
オート関係者に聞くと、
「森の稼ぎだって悪くはありません。2020年に国内最高峰のタイトル戦『日本選手権オートレース』で優勝した彼は、れっきとした一流選手。過去の獲得賞金総額は7億円超で、スポンサー料も含めれば合計で約8億円は手中に収めているはずです」
私生活では、10年前に“不倫”が取り沙汰されたが、
「今もその時の女性と暮らしており、事実上は“夫婦”の関係です。21年の事故で骨盤骨折などの大けがをしましたが、彼女の献身的な支えもあって何とか復活。現役を続けられているのは、心からレースが好きなのでしょうね」(同)
22歳の時に下した決断は、間違っていなかったようである。
「週刊新潮」2026年5月7・14日号 掲載
