青木裕子、息子が中学生になる前に行った”体験型施設”で感じた「学校や習い事ではできないこと」

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2人のお子さんの小学校受験を経験したフリーアナウンサーの青木裕子さんによる、日々の「子どもとの学び」を提案する連載「子育て歳時記」。青木さんが子育てをするなかで、お子さんのために徹底的にリサーチをし、親子で一緒に体験した「学び」の数々を毎月シェアしています。

小学校受験では、季節ごとの“植物”や“行事”、生活力について問われるような試験が行われます。365日さまざまなところにある「学び」のチャンスですが、慌ただしく暮らしていると意外と忘れてしまいがちです。今回は、春休みに家族旅行で訪れた千葉のグランピング施設での出来事について。日常ではできない体験を通して感じたことをお伝えします。

そして、この連載に書きおろしマンガなども加えてを改編し、まとめた書籍『3歳からの子育て歳時記』も絶賛発売中です。青木さんが実践してきた「体験」の具体例や、小学校受験の大原先生による月々のアドバイスなどを掲載した、情報満載の一冊となっています。日々のお出かけや、休みの日の参考にもなるのでぜひご覧ください。

千葉で出会った、日常では得られない体験

家族みんなの予定がなかなか合わなかったこの春休み。それでも、春から長男は中学生になり忙しくなるだろうから、どうしてもどこかへ出かけたくて、一日半(一泊二日の二日目夕方から習い事あり)でも楽しめる場所を探して、行ってきました。

今回訪れたのは千葉・長生のBUB RESORT Chosei Villageという体験型宿泊施設です。「キャンプに行きたい! テントに泊まりたい!」という次男の希望と、短い時間なので準備などで疲れたくないという大人の切実な願い、せっかくだから思い切り遊びたいという家族全員の思いを叶えるべく選びました。以前、連載で、キャンプについて書いた際、グランピングだって十分楽しめるということに触れましたが(詳しくは『3歳からの子育て歳時記』を読んでみてください!)、今回訪れたリゾートは、宿泊場所や食事だけではなく、アクティビティまでオールインクルーシブ。正直なところ、「キャンプの醍醐味って自然の中で自由に遊ぶことじゃない? 決められたアクティビティに取り組むのってどうなんだろう?」と、不安な気持ちもあったのですが、結果として短い時間でギュッと楽しむことができました!

どんなタイプの子どもでも楽しめるように工夫されたアクティビティの数々、常にハイテンションで親切なスタッフの皆さん、地産地消を意識した食事など、細部にわたるこだわりにも感心しましたが、何より印象に残ったのは、子どもたちが人との関わりを楽しめたことです。

この連載を通して、教育に携わる方々とお話する中で、必ず挙がる問題が子どもたちのコミュニケーション不足です。ご近所付き合いの減少やコロナ禍を経たことにより、子どもたちが多様な世代の人々と接する機会がぐっと減ったと感じます。それどころか、心配事が多すぎて、気軽に何かの輪に加わることも難しくなっているようにも思います。

そんな中、今回訪れたリゾートでは、その場にいるみんながあっという間にコミュニティを形成することができました。それも、余暇ですから、学校のように何かをしなくてはいけないという規律の下ではなく、楽しく過ごしたいという思いのもとに……。普通にできそうで、今の社会の中では難しいことなのかもしれません。息子たちを育てていて、「野球を習っていなければキャッチボールをする機会すらない」ということに驚きましたが、学校や習い事以外でのコミュニケーションの場は、意識して作る時代なのかもしれませんね。そして、そうしたコミュニケーションを通してしか得られないものもあるのでないかと思います。

家族水入らずあるいは、気の置けない仲間とゆったり過ごす旅行も大好きですが、時には家族以外の人々とのコミュニケーションが生まれる場に思い切って飛び込んでみる旅というのも新鮮です。これってもしかしたら現代の新しい旅行の形、なのかもしれません。

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