【「なっちゃん」から四半世紀】女優・田中麗奈が明かす「芝居に貪欲」な素顔 地方ロケでは現地の映画館を訪問、私生活の「脚に着圧ソックス」も演技に活かす
女優・田中麗奈(45)は、高校生だった1998年に「なっちゃん」CMで話題を集め、初主演映画『がんばっていきまっしょい』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。それから役者として四半世紀を過ごすなか、2024年に改めてアクティングスクールに通い、演技を学んでいる。
【写真】凛として“婉麗” 改めて「演技」と向き合う女優・田中麗奈のSpecial撮り下ろし
「連続テレビ小説『ブギウギ』が終わった後すぐのことです。お芝居をまた違ったアプローチで考えトレーニングする、いい取り組みになりました」
昨夏から半年間で映画6本に出演。いずれもスクールと並行して撮影が行なわれた作品だったという。複数の撮影を行なうスケジュールのなかでも、私生活は「活動的に動くタイプ」と語る。
「例えば地方ロケの時は、その地の映画館に行きたい派。支配人さんの思いや好きな映画の嗜好が感じられるんですよね。おしゃれなセレクトだなとか、クラシックな映画やドキュメンタリーも上映しているんだな、とか。カフェが隣接していたり、映画の本がたくさん置いてあったり、単館系の映画館の温かさがとっても好きです」
直近6本の出演作のうち、最新作の主演映画『黄金泥棒』では、平凡な毎日を過ごすなか、ある日突然、百貨店で金の仏具を盗んでしまう主婦・藤根美香子の役を演じる。
「前半は物語がゆっくり進んでいくんですけど、金の仏具を盗むパートに入ってからは動きがバタバタッと速くなる。そういう変調やスピード感を感じるのは、萱野孝幸監督の作品の特徴でもあると思います」
美香子が「黄金泥棒」になる映画の後半、手に汗握るスリルが作品の見どころだが、前半には家庭的なこんな一幕も描かれる。
「お家で過ごす主婦の無防備さを表現するために、脚に着圧ソックスを穿いているシーンは、私が監督に提案したアイディアです。女性の方に共感してもらえて、嬉しかったですね。同世代なら誰でもお家に一個はあるからでしょうか(笑)」
普段の活動的な一面とは「逆と言えば逆ですね」と田中。私生活のすべてが演技に幅や彩りを与えている。芝居に貪欲、それが田中麗奈である。
【プロフィール】
田中麗奈(たなか・れな)/1980年5月22日生まれ、福岡県久留米市出身。1998年、初主演作『がんばっていきまっしょい』で数々の新人賞を受賞。NHKドラマ10『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』(4月28日火曜22:00〜)の出演を控えており、映画やドラマ、舞台などで幅広く活躍する。主演映画『黄金泥棒』はTOHOシネマズ日比谷他全国の映画館で公開中。
撮影/唐木貴央
※週刊ポスト2026年5月1日号
