KNB北日本放送

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選挙結果を黒部市民はどう受け止めたのか、新しい市長に期待することなどを、有権者に聞きました。

30代男性
「旧宇奈月町の方が市長になられたことで、宇奈月も活性化されるのかなと思う」
80代女性
「武隈さんが良かったんですけど、(上坂さんは)黒部を大きくすると言っておられましたし、新しい風が吹いていいのでは」
30代女性
「武隈さんが市長になって結構短い期間だったので、政治内容がころころ変わるのか」
「黒部は私は結構気に入っていて、過ごしやすい公園もあるし、道路も整備されているし、こどもにとっては過ごしやすい。このまま続けばいい」
70代女性
「パワハラって言い出したその状況みたいなものを、きっちりと(明らかに)してほしい」
Q投票でどんな点を重視
60代男性
「人柄というか、そういう噂はやっぱりない方がいいのではと」

ここからは、黒部市長選を取材した助田記者とお伝えします。まずは改めて黒部市長選挙の開票結果です。

上坂展弘 無所属・新 1万1887票 当選。
武隈義一 無所属・現   7493票。

上坂さんは2020年から黒部市の副市長を務め、去年12月に退職して現職市長との一騎打ちに挑みました。同じく宇奈月地区を地盤とする川上浩県議会議員や市議7人が上坂さんを支持しました。そしておよそ6割の票を集め、4000票余りの大差をつけて初当選しました。黒部市では2006年の合併以来、旧宇奈月町の出身者が市長になるのははじめてです。

現職の市長と、去年12月まで部下だった前の副市長が争う異例の構図でしたね。

政策の方向性に大きな違いがなく争点が見えにくい中、選挙結果に大きく影響したとみられるのが、市の管理職を対象に今年2月に行われたアンケートです。武隈市長のハラスメントに関するもので、回答した管理職の半数以上が「市長からハラスメント行為を受けた」とする結果が先月公表されました。これについて武隈市長はパワハラの有無などを調査する第三者委員会設置の方針を示した一方で、選挙期間中には「市政を良くしたいという思いからだった」と説明しました。また武隈市長を支持する市議らは「アンケートが市長選に影響を与えるよう利用されている」として、市に調査を求める事態となりました。武隈陣営は「アンケートが選挙結果に与えた影響は想定を上回るものだった」と話します。

武隈陣営 選対本部長 谷村一成県議
「多くの有権者の方々が一連の報道、パワハラと言われていることに対して敏感になっているというか」
「今の時代、そういうことというのは政治活動だけではなくて、生活のうえでも非常に重要なのかなと」

今回の選挙では、市議会議員、そして自民党内の支持が2つに割れましたね。

自民党黒部市連は武隈さんを、自民党宇奈月町支部は上坂さんを推薦しました。また市議のうち8人は武隈さんを、7人は上坂さんを支持しました。その結果、黒部市議会では市の新年度予算案が委員会で否決される異例の事態となりました。本会議では何とか可決されましたが、今後、激戦ゆえのしこりが市政の停滞を招く懸念はないのか、両陣営に聞きました。

初当選 上坂展弘さん
「誰を推すとか誰を推さないとかということではなくて、何をするかということが肝要なんだと考えています。そういった市が今すべきことをしっかり訴えていければ、ご理解いただけるものと考えています」

上坂陣営 選対本部長 中村裕一市議
「いろいろな問題が出てくると考えております」
「新市長がしっかり仕事ができるように補佐していきたいと思っております」

武隈陣営 幹事長 柴沢太郎市議
「決まったことは決まったことなので、上坂さんの政策、いい部分はこちらも応援していきたい」

異例づくめで注目の選挙でしたが、投票率は伸びませんでしたね。

投票率は60.03%パーセントで、武隈さんなど新人2人の戦いだった前回と比べて、4ポイント近く低くなりました。ハラスメントをめぐる指摘や市議会の支持分裂について、市民の反応はかなり冷ややかだったといえます。また、旧黒部市と旧宇奈月町の地域の対立のようにも見えてしまい「どちらにも入れたくない」「どちらでもいい」といった感情も、投票率の低下につながったとみられます。

当選した上坂さんは選挙戦で「対話」という言葉を何度も口にしました。市民、職員、そして議会との対話を通して、しこりを解消し市政運営の停滞を防ぐことができるかが、さっそく問われます。

上坂新市長の任期は今月23日から4年間です。