【お金】銀行の「手数料」が高い!FPママがやっている負担軽減策・家計管理

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「銀行にお金を預けていてもほとんど増えないのに、預金の引き出しや振込のたびにかかる手数料は高い!」そう感じている人は少なくないはずです。

厚切りジェイソンが解説!「コレだけやれば貯まる投資法」銀行にお金を預けているだけで大丈夫?

そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの筆者が、その負担を少なくするための家計管理やキャッシュレス化についての事例をご紹介します。

優れもの!「銀行のアプリ」活用法1

筆者の息子が高校2年生の時にカナダに留学する際、カナダのお金事情を調べたところ、ほとんどがキャッシュレスでした。

カナダでは大半の学生は専用のプリペイドカードを使っています。日本にはない「チップ」制度も含まれ、とても便利だと息子は言っていました。

そこから我が家のキャッシュレス化が進みました。同時に通帳記帳の時間もなく、銀行のアプリを入れたことから「Web通帳」となり、家族間のお金の流れも把握しやすくなりました。

我が家は同じ銀行で家族間のお金の流れを把握しています。息子は現在大学生で一人暮らしです。生活費や教材費等を自分で管理しなければなりません。急な入金依頼も銀行のアプリがあればすぐ対応できます。また、手数料が安く、同銀行間なら無料です。

M銀行の例:3万円未満を他銀行あてに振り込んだ場合
*窓口:605円
*ATM(現金の場合)385円
*インターネット・モバイル:165円

ATMとインターネットでは220円という大きな差があります。1回20000円送金するとして、ATMで送金したら20385円です。20000円を銀行に預けて385円増えるのに何年かかるのかと考えると、大きな負担だと実感します。

また、我が家で使うのは「振込予約」です。振込予約をしておけば、払い忘れることなく期日に支払いできます。

息子からの急な教材費の送金も、その場で予約すれば慌てることはありません。その家庭の生活環境に合わせて、いつでもお得に送金できます。

優れもの!「銀行のアプリ」活用法2

銀行のアプリには、家計管理機能がついているものもあります。また、おすすめの家計簿アプリと連動し利用することができます。

銀行口座もいくつも設定でき、銀行にある資産をどのように使っているか把握できます。

例えば、筆者の息子も娘も電子マネーの利用が多く、私はクレジットカードが多いけれど電子マネーも結構利用しているということがアプリでわかりました。また、そこから毎月の支出額も把握できます。支出内容も自分で入力していくと、簡単な家計簿としても利用できるのでとても便利です。

お金の流れを把握できれば、今後、資産形成もしやすくなります。

「Web通帳」3つのメリット

Web通帳に変えることで感じたメリットは次の3つです。

30年間の照会が可能

「紙の通帳」は2年間の照会が可能ですが、「Web通帳」は30年間です。

また、窓口に行くことなく、自分のスマホやパソコン等で確認できます。必要であればプリントアウトもできます。

紛失・盗難の心配がない

もしIDやパスワードを忘れてしまっても、無料で再発行してもらえます。

「紙の通帳」は再発行すると手数料がかかります。

様々な特典・優待がある

銀行によって様々な特典・優待があります。例えば、ATM時間外手数料が数回無料だったり、他銀行への振込手数料が1回無料などです。とても嬉しい特典ですよね。

有料化が進む「紙通帳」の手数料はどのくらい?

2022年4月から大手銀行が「紙通帳利用手数料」を新設しました。

2022年4月1日以降、新たに開設された個人・法人の口座で紙の通帳を利用する場合、我が家が利用しているM銀行では年間550円(以下金額はすべて税込)の手数料が課されます。

ただし、18歳未満または70歳以上の個人と、2022年3月31日以前に開設された普通預金口座については、この手数料の対象外になっています。

このような手数料が導入される背景には、銀行のコスト負担が大きいことにあると言われます。この通帳には1口座あたり年間200円の印紙税に加え、印刷費や管理コストなどの経費がかかるそうです。これは銀行にとって大きな負担です。

このような「紙通帳」有料化により、「Web通帳」の利用は今後ますます増えてくると思います。少しでも手数料負担をなくし、その分お得に有利に利用できるよう自身のお金環境を変えていきたいですね。

【執筆者プロフィール】萩原栄子

キッズマネーステーション認定講師/ファイナンシャプランナー

ファイナンシャプランナーとして、お客様の「未来予想図」であるライフプランニングのサポートをさせていただきながら、日々勉強し、活動しています。「自分発信の人生=将来の夢の実現」と信じて様々な情報をお伝えしたいと思います。