PSGの「サンジェルマン」って何だ?現地フランスに行って調べてみた

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今やフランスを代表する強豪にまで成長したパリ・サンジェルマン。

しかし、名だたるビッグクラブと比較するとその歴史は意外にも新しい。創設は1970年と第二次世界大戦以降であり、クラブが誕生してから50年ほどしか経っていないのだ。

では、どうしてこれほどまでに歴史が浅いのだろうか?

実はパリ・サンジェルマンというクラブは、パリFCとスタッド・サン=ジェルマンの2チームが合併して誕生した。そのため、チーム名に「パリ」という名と「サンジェルマン」という名がつくのである。

そこで気になるのは、「サンジェルマン」という名の意味である。現地語にすると"Saint-Germain"になるが、これは一体何を意味するのだろうか?

EURO2016を取材するためフランスを訪れた編集部Sは、現地で調査してみることにした。

サンジェルマンは地名だった

パリ・サンジェルマンの「サンジェルマン」とは、地名である。

もともとスタッド・サンジェルマンはパリ郊外にあるサン=ジェルマン=アン=レーという街を本拠地としていた。合併後パリ・サンジェルマンも一時この街をホームとしていたのだが、後にパリFCがホームとして使用するパリを本拠地に設定。パルク・デ・プランスも、もともとはパリFCのホームであったのだ。

とはいえ、パリ・サンジェルマンのチーム名には、今でもパリから少し離れた「サン=ジェルマン=アン=レー」の地名が含まれている。

では、サン=ジェルマン=アン=レーとはどのような街なのだろうか?実際に行ってみた。

サン=ジェルマン=アン=レーはパリの西部に位置する都市。パリ郊外に位置しながらも、市内からもアクセスが簡単だ。

高速郊外鉄道RERのA線(メトロに乗り入れているのでベンチ)を利用すると、パリ市内から20分ほどで到着する。運賃は4.35ユーロ(およそ529円)。

こちらが電車内に表示された路線図。

現地語の表記は"Saint-Germain-en-Laye"だ。

RERの車内はこんな様子。

花柄の座席はこれぞフランスといった感じ!

サン=ジェルマン=アン=レーはRERのA線の終着駅。

改札を抜けると、そこには中世ヨーロッパの町並みが広がっていた…。

駅を降りてまず目に飛び込んでくるのは、歴史を感じさせるサン=ジェルマン=アン=レー城だ。

もともとは12世紀に築かれたサン=ジェルマン=アン=レー城。

一度消失しており、現在のものは16世紀にフランソワ?世が再建したもの。こうした建築物が駅の目の前に建っているあたり、さすがはヨーロッパという感じである。

その他にもサン=ジェルマン協会が近くにあり、中世ヨーロッパの文化財を身近に感じることができる。

これはパリの建造物全てに感じることだが、細部へのこだわりが半端ではない。

駅から半径50m圏内に、こうした建物が揃っているのだ。

サン=ジェルマン=アン=レーは比較的高級な住宅地であり、パリジャンからも人気な街だ。

パリほど都会ではないが、パリにはない静けさと自然がある。

城の前にはこれだけ広大な森も。

サン=ジェルマン=アン=レーは高台に位置しており、パリ市内やセーヌ川を一望できるのだ。

なお、パリ市内にもサン=ジェルマンという名のつく地名はあるが、こちらはサン=ジェルマン=デ=プレ(Saint-Germain-des-Prés)。パリ・サンジェルマンの起源に関係しているのはあくまでもサン=ジェルマン=アン=レーの方である。

フランスを訪れた際には、パリ・サンジェルマンの由来ともなったこの街を訪れてみてはいかがだろうか?